こんにちは!どんぐり暦3年半のさよんごです。
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
どんぐり問題は、家庭学習が基本です。
でも、自分(と子ども)だけで取り組んでいると、
- どんぐり問題の解き方、これでいいのかな?
- 何だかうまくいかなくて焦っちゃう・・・
などなど、疑問や不安が出てくるものです・・・。
そこで今回は、おうちどんぐりの参考にしていただけるよう、わが家のどんぐりタイムを再現してお届けします。
現在、小3の冬休み。2週間しかないのでわからん帳ではなく、通常のどんぐりを淡々と続けますよ〜!週に3〜4回できたらいいな ♪
ちなみに宿題はありませんでした!やったね ♪
- どんぐり問題のやり方(わが家の場合:1mx89編)
今回の記事がどんぐりママ・パパの参考になれば嬉しいです。
目次
1mx89ってこんな問題
全校CD飛ばし大会シリーズ!今回は特に難しいぞ〜〜〜。
- 何が何の3倍なのか理解できるか?
- 640mを3:2に分けることができるか?
- 何と何の差が4mなのかわかるか?
特に難しいのが640mを3:1にわけるところかなと思います。
640➗4=160mという、ちょっと中途半端な数字になるので、何となくでは解けません。
まずは私が計算式だけで解いてみましょう〜。
まず全員合わせると
- (1位)+(2位)+(3位)+(49位)+(50位)=640m
で、3:1の関係を明らかにしたいから
- 640÷4=160
- (1位)+(2位)+(3位):(49位)+(50位)=160m×3:160m=480m:160m
160mを20m差に分けたいから
- 160−20=140
- 140÷2=70
だから、
- 最下位(50位):70m
- 49位:70m+20m=90m !
【答え】最下位は70m
間違えてやり直し、何とか正解でした。笑
【小3・12月】おうちどんぐりスタート!(97分)
ここからは、おうちどんぐりの様子を再現していきますよ〜。
どんぐり問題の進め方や、私が口出しをグッと堪える様子など、おうちどんぐりの参考にしていただけたら嬉しいです!
【問題選び】
今日は1mxの残りから選んでもらう。
何と、全校CD飛ばし大会の問題を選んだ!この前(2mx29)朝子先生とやって、お宝だったけど・・・。さてどうなるかな?
【最初のお願い】
最後の通し読みを、大事にしてください。
ケアレスミスを防ぐために、最後の確認が大事だってことに気づいてほしい。
【1文目】5分
「今日は全校CD飛ばし大会の日です。」
右ページ上半分に描き始める。
描けた〜
【2文目】2分
「50人が一緒に飛ばします。」
右ページ右下に描く。
人を一人かいたら、あとの人は丸で描いた。
【3文目】19分
「上位3人の記録を合わせると、下位2人の合計の丁度3倍でした。」
じゃあ上位3人は・・・ん~・・・
と言いつつ、テーブルに挟んである三角視算表をちらっと見た。笑
かけ算どれにするか・・・3倍だから・・・3倍だから・・・あ~!笑
三角視算表をさよんごに没収された。笑
これを使って何したかったの?
なんか思いつくと思ったんだけど・・・あ、思い出した。さざんがくで、3倍。
倍とかけ算がリンクしている。すごいなぁ。
右ページ左下に、点数で描く。
縦長の3つの枠(上位)と、2つの枠(下位)。
上位9点:下位3点で、3倍の絵が描けた!
ここで、上位と下位の言葉の意味は理解できてるのかなと思い、
ばぶんごくん、上位と下位の意味はわかる?
と、あえてこちらから聞いてみた。(本当は子どもから聞かれたらはじめて答えるのだけど、間違えて理解しているのではないかと思い・・・)
上位は一番上で、下位は下でしょ。最下位は一番下。下位二人はふたりいるんでしょ
ふむふむ。理解できているような感じだけど・・・
上位3人って何位?
1位が3人
下位二人って何位?
2位?3位?4位?5位?6位?(ずっと続く)・・・
やっぱり、上位は1、2、3位で、下位は49位、50位ということがわかっていなかった。
ここで、ちょっと丁寧に上位と下位の説明をする。辞書を調べたり、「もしばぶんごくんのクラス5人でかけっこしたら」・・・など色々説明してみた。
う~~~~ん・・・・な・・・・ん・・・・と・・・・な~~~くわかった・・・
まだ怪しいけど、今日はこのくらいにしよう。笑
右ページ左上。
3点:9点を長く描き直した。
【4文目】51分
「5人の記録を合わせると640mになりました。」
お金でやっていい?
左ページ。
お金の組み合わせを変えて、3通りやってみるが、なかなか数の調整がうまくいかない。
ここから長く休憩したり、悶えたりしている。たまに「ちんちん、鼻くそ、おっぱい」「う~~~ん、おしっこしょんべん」などつぶやく。
吹き出しそうになるのを堪えて待つ。心の充電をしているんだと思う(笑)
なかなか次に進まないので、
どんな感じ?
と声かけすると、やっと3枚目追加。
やっぱりうまくいかない。
わからん帳にしようかな・・・
お、久しぶりに聞いた。
そっぽを向いてイライラし始めたので、
ちょっと休憩しよう!まだパジャマだから、着替えておいで〜
とタイムアウトさせる。ここまで1時間10分経過。そして7分休憩。
【4文目:仕切り直し】20分
声かけするとむすっとして戻ってきた。
(明るく)さあどうする。難しいねぇ。今日はいいねぇ。
難しい問題にあたっちゃた~。簡単な問題にしとけばよかった~(半べそ)
難しい問題だからいいんだよ~!考える力がつくんだよ~!
それでもイライラしてそっぽを見て足をバタバタさせているので、
(淡々と)それやってたら何か解決するの〜?
と、あくまでも淡々と声かけしてみた。困難にぶつかったときにふてくされてるだけじゃ解決しないことを学んでほしい。(生きる力!)
ブスッとしながら、4枚目を追加して描き始めた。
200と440。440の列で、110円のペアを4つ作っていく。
鉛筆を噛んで絵を見ている。右側に矢印を書いて描き直したが、400描いたところで×。
次に、右上の方に描き直し。
右の列に110、110、110を積み上げ、隣の列にも110、110を描いた。新しい作戦!!
が、これだとまだ3倍にならないし、合計も崩れてしまった。
天井を見て「あ~・・・」と言って悶えている。
“倍”が理解できているから、ここまで悩める。素晴らしい!
バツをして、左上に描き直し。
今度は100、110、100、110と、100、110の組み合わせ。
数の組み合わせを変えてみた!
か・・・け・・・た・・・
と言って、机の下にズルズルと潜ってしまった。かなり消耗している。
もうこの辺で限界かな。
上位3人の記録を合わせると、下位2人の合計の丁度3倍になった?
なった・・・???
えっと・・・・・・・えっと・・・・・440mが上位・・・下位2人は200m・・・
その絵は、上位3人の記録を合わせると、下位2人の合計のちょうど3倍になってる?
うう・・・なって・・・・る
200円の3倍はいくら?
600円・・・
じゃあその絵はなってる?(淡々と)
なってない・・・
ん。じゃあ今日は終わりにしよっか!
今日は途中で終了!
最後に、
こんなに難しい問題を、一生懸命よく考えたねぇ!考える力がついたねぇ。たまにはこんな問題もいいねぇ。よく頑張ったね。
ということを伝えた。
正解を出すことではなく、難問でもあきらめずに考え続けることに価値があるってことを、感じてくれたらいいなぁ。
親の振り返り
問題を解いた後は、親の振り返りです。
できたこと、できなかったことを整理して、日常生活を工夫していきましょう!
できたこと
- 難しい問題に立ち向かい、97分粘ることができた!
できなかったこと
- 640mを1:3に分けることがすごく難しかった
今日は難しくて難しくて・・・久しぶりにすごくイライラしたり悶えたりして、1時間半かけました。
たまにはこういうのもいいのかな。
歯が立たない問題に出合ったときに、どんな感情になるのか経験して、そこからどう向き合うかを学んでほしい。
どんぐり問題はこうして、人生を学んでいるんだな。すごいなぁ。
かなり長い時間悶えて、問題から目を背けた時間も多かったけれど、最後の30分は(渋々だけと)絵に向き合えました。
何度も何度もお金の組み合わせを変えて、何とか3倍に調整しようと頑張れました。これは“倍”という概念を理解できているからこそ。どうしても3倍にならない・・・とさぞかし困ったことでしょう。笑
大きなモヤモヤが頭に残ったと思ます。このモヤモヤが、次の成長につながってくれればいいなぁ。
まとめ
今回の記事では、
- どんぐり問題のやり方(わが家の1mx89編)
についてご紹介しました!
問題文のポイント
全校CD飛ばし大会の問題、いかがでしたか?
640mを3:1に分けるのがとっても難しい問題でしたね!
- 何が何の3倍なのか理解できるか?
- 640mを3:2に分けることができるか?
- 何と何の差が4mなのかわかるか?
私が計算式だけで解いてみると、こんな感じ▼
まず全員合わせると
- (1位)+(2位)+(3位)+(49位)+(50位)=640m
で、3:1の関係を明らかにしたいから
- 640÷4=160
- (1位)+(2位)+(3位):(49位)+(50位)=160m×3:160m=480m:160m
160mを20m差に分けたいから
- 160−20=140
- 140÷2=70
だから、
- 最下位(50位):70m
- 49位:70m+20m=90m !
【答え】最下位は70m
息子の場合:小3・12月(お宝)
この難しい問題に97分向きあい、何度も何度も3倍の絵を描き直しました。最終的に440:200となり3倍の絵は描けませんでした。でも、悶えながらも長時間粘ったこと、3倍を理解し何度も作戦を変えてチャレンジしたことが素晴らしかったです。
正解をスラスラ出すよりも、難問にぶつかったときに考え続ける体力がある方がとっても大事。有意義などんぐりタイムでした!よく頑張ったねぇ。
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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