こんにちは!どんぐり暦3年半のさよんごです。
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
わが家では週に1回、家庭教育研究家の山森朝子先生のオンライン教室を受けています。
東京でゼロイチ算数教室を開いてます!
今回は、そのオンライン教室の様子を再現してお届け!おうちどんぐりに使えるヒントが盛りだくさんですよ〜。
- どんぐり問題の解き方
- どこまで声かけしていいの?(ヒントにならない、口出しにならない、子どもの気分を害さない!)
- 楽しく解くってどんな感じ?
などなど、ぜひ参考にしてくださいね(^ ^)
週2回の貴重などんぐりタイム。
質を高めて効率よく、思考力を養いましょう!
- どんぐり問題のやり方(朝子先生のお手本:2mx29編)
- 子どもが仮説を立て難しい問題に向き合うということ
今回の記事が、どんぐりママ・パパの参考になれば嬉しいです。
目次
2mx29ってこんな問題
CD飛ばし大会シリーズ!
2倍、300m、4mの差という3つの関係を満たす絵が描けるかな・・・?
- 何が何の2倍なのか理解できるか?
- どいう状態が300mなのか?
- 何と何の差が4mなのかわかるか?
3つの関係が複雑ですねぇ。
まずは私が計算式だけで解けるかやってみましょう!
- (1位)+(2位)+(3位)=2×(49位+50位)
- (1位)+(2位)+(3位)+(49位)+(50位)=300m
- (49位)+4m=(50位)
う〜ん、式は作ってみたけど・・・ここからどうやって計算すればいいのかな・・・
1位2位3位はXでまとめられそうだな・・・
- X=2×(49位+50位)
- X+(49位)+(50位)=300m
- (49位)+4m=(50位)
こんな感じかな・・・計算してみよう・・・
- 49位:52m、50位:48m
よし、答え出た気がする!
【答え】最下位は48m
一回計算ミスして何とか正解しました😅
オンライン教室スタート!:計50分
ここからは、オンライン教室の様子を再現してお届け!
- 解き方の流れは?
- どんな声かけをしているの?
- 楽しく解くってどんな感じ?
などなど、おうちどんぐりの参考にしてくださいね!
【1文目】12分
今日はCD飛ばし大会の問題だよ〜
え〜、すごく苦戦して終わったことがあるから嫌だよ〜
今日は全国お尻飛ばし競争です・・お尻に総入れ歯を入れて・・・おなら飛ばしでいいや。やっぱり鼻くそ。
まだ読んでないのに喋るしゃべる(笑)その後もしばらく鼻くそ談義が続いた。
じゃあ、鼻くそ飛ばしでいくか
やっぱ描くの大変だからCD飛ばしにする。読んで
「今日は全校CD飛ばし大会の日です。」
今日は右ページ上の方に描き始めた。学校をたくさん描いている。
なんか船みたい
ほんと、船みたい
普通学校でも宇宙人学校は、髪の毛に吸盤がついてて手にドリルがついてて・・・メリーゴーランド学校もある・・・でも高速100キロでぶるんぶるん回されてるから目が回る・・・ご飯食べる時は止まってまた超高速で1時間くらい回って、エチケット袋があってみんなゲロゲロ吐いて、シャワーがないから、吐いたものでシャワーする。次読んで
そんなシャワーは絶対いやだ。笑
【2文目】1分
「50人が一緒に飛ばします。」
まるで描いてもいい?
いいよ
右ページ右下に描き始めた。
これで50人・・・
【3文目】9分
「上位3人の記録を合わせると、下位2人の合計の丁度2倍でした。」
右ページ左下に四角で囲んで、
点数表とかで描いてもいい?
いいよ
じゃあ、下位は2点くらいにしよう
下位2点、上位4点にしている。
「上位3人の記録を合わせる」の絵は描けた?
左ページ下に描き直し始めた。
2倍だから・・・
自分の指を見て、指を折ったりしている。
指を10本、ノートの上に置いて、考えている。
じゃあ9点にしよう・・・まるで表してるってことにするね
下位二人だからこっちの方が2点で、こっちの方が1点にしよう
上位を9点、下位3点の絵を描いた。
2倍なのに、間違えて3倍にしちゃった
お~
よく気づいたなあ、しかも3倍と言った!!!
左ページ上の方に上位6、下位3の絵に変更して描いた。
【4文目】7分
「5人の記録を合わせると300mになりました。」
考えている。
お金で描いていい?
いいけど、300mって・・・
円にしてから、メートルに直す
うん
100円を50と50に分けたりして考えている。
考える時に指を見ている。
これで二人で・・・
100を90と10に分けた(ピンクの囲み)。
300をわけようとしているようだ。
その下に描き直して・・・、
上位が50と50と100・・・下位は90と10・・・200は100の2倍だからそうした
なるほど~!
ここまでいいぞ~!
【5文目】8分
「下位2人の差を4 mとすると最下位は何mになりますか。」
ここで紙を追加した
どういう意味?2倍とか3倍とかないからわかんない
下位二人の差が4mなんだって。下位二人はわかる?
それはさすがにわかる
差はわかる?
差は違うっていう意味でしょ
お~、じゃあ、その下位二人の差がわかる絵を描いたらいいんじゃないの?
下位二人だから・・・こっちを3mにして、こっちを1mにする。で、今度○で描くね
長さの絵図の上に○で描いた。1:3の絵。
差は4mの絵は描けた?
こっちは1mで、こっちは3mだから、差は2m
差は4mなんだってよ
あ・・・じゃあ、書き足すでもいい?
なんだっていいよ~
1mと5mの絵に変更された
倍がないからわからない
ばぶんごくんが描いてくれた絵最初から全部見て
あ~そういうこと!
え、それでわかったの?(笑)
6mと3mにした(なぜ!?笑)
じゃ、答えわかったから答え描いていい?・・・答え3m
【最後に通して読む】13分
最後に通して読んだ。
最終的な絵はどれかな~?下位二人の合計のちょうど2倍になる絵はどれ?
下位は2点、上位は4点・・・だから最上位は8点になる。だってちょうど2倍なんでしょ。もしも最上位も入れると6人ね。最上位をつけて、最最上位をつけて、最最最上位をつけて・・・1億1千おっぱい鼻くそマンになる。最上位はCDを1cmだけしか飛ばしてない
5人の記録を合わせると300mだよ
0.00m、0.1m・・・だからただ落とすだけだよ。
だって上位3人じゃん。下位2人で合わせて5人
答え3m
ちなみに下位二人の二人めは何メートル飛ばしたの?
ちょっと言ってる意味がわからない・・・外国人だから・・・6m
あってたらマリオ、間違えてたらクマ
クマでお宝を伝える
【朝子先生のコメント】
今回は、3つの関係性を紐解く問題でした。
1文ずつバラバラでは理解できたけど、関係性がわかるまであともう少し・・・!
「倍」が理解できてきている
2倍、3倍を理解しつつあります。
- 自分から3倍になっていると言えた
- ○が3:6の絵を描いて、2倍を表した
- 100:200の絵を描いて合わせて300m、かつ2倍を表せた
100m:200mにできたのがナイス!
「4m差」
1m:5mの絵で4mの差をあらわせました。最後は“2倍”が気になって、なぞの3m:6mから答えは3mに。
「下位二人の記録を合わせた」長さが、49位と50位の記録を合わせた長さとわかっていなかったのかも・・・?
3つの関係性
今回は、「300m」「2倍」「4m」、これらの長さの意味を考えながら解いていく問題でした。
個々にはその絵が描けているし、言葉の理解ができています。
来年は、それらの関係性がつながればいいだけですね。
親の振り返り
オンライン授業の様子を報告してもらったら、親の出番です!
子どもができたこと、できなかったことを整理して、今後に役立てましょう。
できたこと
- 一文それぞれは理解できた
- ”倍”がわかってきている
難しかったこと
- 3つの関係を全て満たした絵が描けなかった
とっても難しい問題だけど、文句も言わずによく頑張りました!
来年のわからん帳では3つの関係性が描けるといいなぁ。
まとめ
今回の記事では、
- どんぐり問題のやり方(朝子先生のお手本:2mx29編)
についてご紹介しました!
問題文のポイント
全校CD飛ばし大会の問題、いかがでしたか?
2倍、300m、4mの3つの関係を紐解く、難し〜い問題でしたね!
- 何が何の2倍なのか理解できるか?
- どいう状態が300mなのか?
- 何と何の差が4mなのかわかるか?
私が計算式だけでやってみるとこんな感じになりました▼
- (1位)+(2位)+(3位)=2×(49位+50位)
- (1位)+(2位)+(3位)+(49位)+(50位)=300m
- (49位)+4m=(50位)
式は作ってみたものの、何だかややこしい・・・1位2位3位は「X」でまとめられそうだな・・・
- X=2×(49位+50位)
- (1位)+(2位)+(3位)+(49位)+(50位)=300m
- (49位)+4m=(50位)
あとは計算して・・・
- 49位:52m、50位:48m
答えが出た!
【答え】最下位は48m
息子の場合
「300m」「2倍」「4m」の3つの関係を紐解く問題。個々の文章は理解ができましたが、3つの関係をすべて満たす絵が描けませんでした〜。来年のわからん帳では、これらがつながるといいな。
子どもが仮説を立てて問題に向き合うということ
今回は、夫のシェフンゴがいいことに気づきました。
問題文の3文目に「上位3人の記録を合わせると、下位2人の合計の丁度2倍でした。」とあります。この時点では、“記録” が何なのかまだ明らかになっていません。そのあとの4文目でやっと、記録は距離(メートル)で5人合わせて300mということが明らかになるわけです。
3文目を聞いた息子は何の記録かわからなかったので、
点数表で描いてもいい?
下位は2点くらいにしよう
と、記録=点数と仮定して、上位4点、下位2点という得点までひとまず自分で設定しました。
この様子を知ったシェフンゴは、大きく頷いて、
なるほど、仮説をたてるんだな〜!すごいなぁ!
と言ったのです。
おっしゃる通り!!
どんぐりを長くやっていると、当たり前すぎて何とも思わなくなっていました。
が、よくよく考えると、これはすごいことです!!!
子どもが仮説を立てて難しい問題に立ち向かう。(やってる本人は楽しくお絵描きしているだけですが。笑)
これを12歳まで淡々と週2回続けるのです。
小学生が終わる頃には、困難に遭遇したら仮説を立てて検証していくという力が、自然に備わっていることでしょう。この力が大人になってから人生を楽しむ力になる。
人生を楽しんでほしい。そう思って私はどんぐり倶楽部の子育てを始めました。困難に立ち向かう力が、少しずつ養われていると感じています。
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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