こんにちは!
どんぐり暦3年の、さよんごです
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
今回は、朝子先生のオンライン教室を再現してみたシリーズです♪
わが家では週に1回、ゼロイチ算数教室・山森朝子先生のオンライン教室を受けています。
東京でゼロイチ算数教室をやってます!
オンライン教室の様子は、おうちどんぐりに使えるヒントが盛りだくさん!
- どんぐり問題の解き方
- 絶妙な声かけ(ヒントにならない、口出しにならない、子どもの気分を害さない!)
- 子どもと楽しく解いている様子
などなど、ぜひ参考にしてくださいね(^ ^)
どんぐりタイムは、週に1〜2回だけの貴重な時間。
質を高めて、効率よく子どもの思考力を養いましょう!
また、今回の記事では、「時間」と「速さ」の理解が難しい子どもに、どうすればいいか?についても紹介しています。
- どんぐり問題のやり方(朝子先生のお手本:2mx20編)
- 「時間」と「速さ」が難しい子どもは、親が日常会話をアップデートしてみよう!(30分ではなく30分間と言う、今日は早歩きで公園に行こう など速さの会話をする etc)
今回の記事が、どんぐりママ・パパの参考になれば嬉しいです。
目次
2mx04ってこんな問題
難しい問題です〜💦
10cm、8:30、25mm・・・いろんな単位が登場します。
距離と時刻と時間と速さ・・・4つの要素が混ざった問題ですね・・・!
この問題のポイントは、以下のあたりかなと思います。
- 距離、時刻、時間、速さの4つの要素が入っている問題
- さまざまな単位を混乱せずに使い分けることができるか?(10cm、8時30分、25mm など)
- 「歩く速さが同じだったとすると」の意味がわかるか?(読解力)
- 「時刻」と「時間」を使い分けることができるか?
- 10cm=100mm=25mm✖️4であることや、25mmの時間を出した後に、それを4倍することができるか?(かけ算、わり算)
では、私が計算式だけで解けるかチャレンジしてみましょう。
距離:10cm=100mm=25mm✖️4
かかった時間:25mmで「8:30〜10:00」=25mmで90分
10cm進むためには…:90分✖️4=360分=6時間
8:30の6時間後は…:14:30
答え:14時30分
答え合わせ・・・どきどき・・・あってました!
10cmの遠足に6時間もかかるんですね!笑
問題スタート(オンライン教室)
ここからは、オンライン教室の様子を再現してお届けします!
- どんな声かけをしているか?
- 解き方の流れは?
- 最後まで楽しく解くって、どんな感じ?
などなど、おうちどんぐりの参考にしてくださいね!
【最初のおしゃべり】
今ドロップ舐めてる
ボーイスカウトに通っててもらった
ばぶんごくんがやりたいって言ってないのに、ママが勝手にボーイスカウトさせたんだよ
ばぶんごくんに内緒で、こそこそボーイスカウトはじめさせてたんだよ
私の笑いが止まらない・・・
結局、楽しいんじゃないの?
そうだよ
よかったじゃ~ん
ボーイスカウトやってるって、なんかかっこいいな~
確かに、隊長とかいるしね
でも間違えて部長って言っちゃったことある
笑いが止まらない
でんでん小学校の問題するよ~
でんでんむし一年生が100人って問題でしょ
違うよ
え?
【1文目】
「デンデン小学校では秋の歓迎遠足で10cm 離れた公園へ行きました。」
あさ、でんでんむしの世話するの忘れてた
朝子先生、なめくじって土地によって毒がないのもいるけど、寄生虫のなめくじを触ると脳障害を起こすらしいよ。
まあ、時によってだけどね
なんでそんなこと知ってるの?
図鑑で読んだから
あと一人は先生で、一人だけカラを捨てている。
カラは帽子にしている。あ~前が見えない~って言ってぼか~んぼか~んってあちこちにぶつけて・・・カラに穴をあけてマスクにする。
みんなは先生のこと、おかし先生って呼んでる。
左ページ下に、頭にカラをつけている先生を描いている
秋の歓迎遠足はどうやったらわかるの?
カラの中にお弁当詰めてることにしよう
今日、ばぶんごくんおもしろいなあ
それで、結局はリュックを背負っている
「秋の」はどうしようか?
じゃ、こうしよう
左ページ左端に木を描いて、
落ち葉があって・・・落ち葉が一つだけ落ちている・・・
はいはじめ~!!!
かなきり声で言うので
ばぶんごくん、今日面白いけどその声は好きじゃない
はい読んで
静かに言ってくれた
【2文目】
「朝の8時30分に学校を出て、 25mm 歩いたところで10時になりました。」
これ、拡大している絵
右ページ右上に描いてくれている
今度はからをちゃんと背負っている。
先生が遅すぎて、生徒たちに置いて行かれているんだよ。
だから、先生のセリフ「まってよ~」にした
【3文目】
「歩く速さが同じだったとすると、公園には何時何分に 着いたでしょう。」
歩く速さが同じってどれの絵と同じってこと?
2文目と同じ速さってこと
だとすると、何時に着くかってこと?
そういうこと
じゃ、物差し絵に描いて作ろう・・・
あ、狭くなった、もう一回書き直す
右ページ右上に書き直している
またおかしくなった
今度は左ページ左上に描き始めた
今度はここに追加しよう
すぐ下に追加の四角い定規を描いた
また追加しよう
三段のものさしになっている
もうあと、10mmくらいで10cmになる
四段目追加した
できた!10cmまでできた・・・1、2、3、4、5、6、7、8、9・・・
数えて25mmまでを囲った
10時から10時間かかったら40時???ってことは・・・
あ・・・8時と8時になるってことは・・・
えっとこれで10時、でまた10時だから・・・
久しぶりに横にごろ~んとして考えている
最初に何描いたっけ?
よくわかっていた
朝の8時半に学校を出ての絵は物差しの絵でいくとどこなの?
ここ
40時間たつと、朝超えてるから、24と24がだめなら、引き算でやってみようかなと思って「40ー24」してみた。
じゃ、答え書いてもいい?・・・答えは12時16分
ばぶんごくん、ものさし使った?
めちゃくちゃいいものさし書いたのになあって思って
最初はそうかなと思ったけど、引き算でやった
40だけどうやって出てきたのか教えて~
25mmあるくと10時になるから、またこっちにも10時で、10時が4つ出てきたから40時って出てきた
なるほど~
「10時に着く」を「10時間かかる」と思いこんでしまっているようだ
【終了〜】
最近いつも惜しいんだよねえ
そうなんよ~
今日も、25mmが4回で10cmってわかったじゃん!
ゆうびんやさんからハガキが逃げた問題(0mx51)もできたよ
びっくりするくらい、今のばぶんごくんなら簡単だったでしょ
びっくりするくらい簡単だった
【朝子先生のコメント】
できなかったこと
速さという概念がまだないから、「同じ速さ」のイメージがぼや~んとしている
電車に乗った時の速さ、歩いていくときの速さ、自転車に乗った時などで同じ場所にいくにしてもかかる時間が違う
今日はゆっくり歩こう、今日は早歩きで行こう
それが速さ
時間を指定されるとできるが、時刻と時刻の間の「時間」はまだどう考えればいいのかわからない
「1時間で15cm進む」ならわかるけど、
「8時に出発して15cm進んだところで9時になる」 はまだ難しい状態
時刻と時間がまだごっちゃになっているのかな
速さの話、あと時間の話もしてあげてください
できたこと
10cmのものさしは、ばっちりで、正確に10cmの中に25mmが4個描けていました
今日は順番にメモリを打っていってたからかな
親の振り返り
オンライン授業の様子を報告してもらったら、親の出番です!
子どもができたこと、できなかったことを整理して、今後に役立てましょう。
▶︎できたこと
- 10cmの定規はきちんと描けていた!(前回はミスしていたところ)
- 時刻(時計の読み方など)は、だいぶわかるようになってきた
▶︎できなかったこと
- 「速さ」がよくわかっていなかった
- 「時刻」と「時間」の使い分けが難しかった
★難しい問題でしたが、定規がきちんと描けていたのは素晴らしかったです!
前回は、線と線の間10本引いて間違えました
【親の焦り】知っておけば焦らない!子どもによくある10mmが11mmになってしまう現象とは?(1mx76ちび君のお散歩)★また、「時刻」もだいぶわかるようになってきました。
3か月前から週に2〜3回、時計を描く練習をしてきた成果が出てきたかもしれません。
時計の練習方法はこちらの記事で紹介しています。
★一方、「時間」と「速さ」はまだ難しいようです。
時刻はかなり理解できるようになってきたのですが・・・
そこで、家庭でできることを考えてみました。
家庭でできる工夫
「時間」の会話を意識する
時間は誰でも、いずれは理解できるようになるので、そんなに気にしなくてもいいですよ。
あえて家庭で工夫するなら、「かかる時間」が意識できる声かけをするといいかも。
時間は長さだから、「長さ」を感じられると良いです。
朝子先生からこのようなアドバイスをいただいたので、考えてみました!
- 「今日はごはん15分間で食べたね。昨日は30分間だったから、今日は半分の時間で食べたね。」
- 「今から30分間、テレビ見ていいよ。」
- 「今日は1時から3時まで公園で遊んだから、2時間も遊んだね。」
日常生活では30分「間」なんて使わないですよね。笑
でも、ちょっと意識して「◯◯分間」という表現を使って、時刻と時間の違いを体感してもらおうと思います。
「速さ」の会話を意識する
子どもには、今この瞬間をじっくり味わってほしい。
でも一方で、算数の授業では「速さ」の問題が出てきてしまいます・・・。
せめて授業で聞いた時に
あ、なんか聞いたことある
という状態にしておいてあげようと思います。
- 「歩いて行くよりも、自転車で行った方が早く着くから、今日は自転車で行こう。歩くと15分間かかるけど、自転車を使うと5分間で行けるね」
- 「今日は時間があるから、公園までゆっくり歩こう」
- 「今日は約束の時刻が1時だから、公園まで早歩きで行こう」
ちなみに、「速さ」に関する問題で苦労したのが0mx11:大小のカバさんの問題です。
「半分の時間で飲める」がとっても難しい、という様子を紹介しています
【どんぐりっ子の感性】短い時間でこなすという効率を考える問題が子どもにとって難しい理由とは?(0mx11大きなカバと小さいカバ)この記事では、子どもは時間に追われる生活をしていないから、「仕事が半分の時間で済む」のような効率的な発想が難しい、ということを紹介しました。
「速さの概念がない」というのも、子どもは今を全力で生きているから、なのかな〜なんて思いました。
だから、のんびり理解していってくれたら、十分かな(^ ^)
まとめ
今回は、ゼロイチ算数教室・山森朝子先生のオンライン教室の様子をお届けしました!
朝子先生のHP▶︎ゼロイチ算数教室/のんいく(https://zero1.info)
デンデン小の問題、ここがポイント!
デンデン小の問題、いかがでしたか?
10cm、8時30分、25mmなどさまざまな単位に加え、4つの要素(距離と時刻と時間と速さ)が混ざった、難しい問題でしたね!
今回の問題文とポイントは、以下のとおりです。
- 距離、時刻、時間、速さの4つの要素が入っている問題
- さまざまな単位を混乱せずに使い分けることができるか?(10cm、8時30分、25mm など)
- 「歩く速さが同じだったとすると」の意味がわかるか?(読解力)
- 「時刻」と「時間」を使い分けることができるか?
- 10cm=100mm=25mm✖️4であることや、25mmの時間を出した後に、それを4倍することができるか?(かけ算、わり算)
私が計算式で解いたらこんな感じ。
距離:10cm=100mm=25mm✖️4
かかった時間:25mmで「8:30〜10:00」=25mmで90分
10cm進むためには…:90分✖️4=360分=6時間
8:30の6時間後は…:14:30
答え:14時30分
息子の場合
★前回(2mx16)はミスしてしまった定規の絵は、きちんと描けていました!
★時刻や時計の読み方も、3か月前の問題で苦労したので週2〜3回練習してきたおかげか、だいぶわかるようになってきました。
★難しかったのは「時間」と「速さ」でした。以下のような日常会話を工夫していきたいと思います。
- 「今日はごはん15分間で食べたね。昨日は30分間だったから、今日は半分の時間で食べたね。」
- 「今から30分間、テレビ見ていいよ。」
- 「今日は1時から3時まで公園で遊んだから、2時間も遊んだね。」
- 「歩いて行くよりも、自転車で行った方が早く着くから、今日は自転車で行こう。歩くと15分間かかるけど、自転車を使うと5分間で行けるね」
- 「今日は時間があるから、公園までゆっくり歩こう」
- 「今日は約束の時刻が1時だから、公園まで早歩きで行こう」
ご家庭でアレンジして使ってみてくださいね!
今回の記事は以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました(^ ^)
★学習は、ゆっくりじっくり丁寧に
★子育ては、慌てず騒がず穏やかに