こんにちは!
どんぐり暦4年めの、さよんごです。
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
今回は、「朝子先生のオンライン教室を再現してみた」シリーズです♪
わが家では週に1回、ゼロイチ算数教室・山森朝子先生のオンライン教室を受けています。
東京でゼロイチ算数教室をやってます!
朝子先生と息子のオンライン教室の様子は、おうちどんぐりに使えるヒントが盛りだくさん!
- どんぐり問題の解き方
- 口出しにならない絶妙な声かけ
- 子どもと楽しく解いている様子
などなど、ぜひ参考にしてくださいね(^ ^)
どんぐりタイムは週に1〜2回の貴重な時間。
質を高めて、効率よく、子どもの思考力を養ってあげたいですね!
また、今回の記事では、思考力を養うために、正解するよりも価値のあることってなんだろう?ということもお分かりいただけます。
- どんぐり問題のやり方(朝子先生のお手本:2mx30編)
- 正解するようりも価値のあることとは?(長時間、考え続けられるという力)
今回の記事がどんぐりママ・パパの参考になれば嬉しいです。
どんぐり問題のわかりやすい解説はこちら▼
目次
2mx30ってこんな問題
数の調整をする問題ですね!
2つのグループで数を調整することは、少し慣れてきた息子ですが、3つのグループだと、グッと難易度が高くなります。
この問題は、次の点がポイントかなと思います。
- 3色の宝箱が、一つではなく三つあるということが、前後の文章から推測できるか?(読解力)
- 全部で何個かわからない状態で、「4個多い」「2個少ない」を絵に描けるか?(仮定・予測する力)
- 全体の和(30個)をキープしつつ、3つのグループの差を、文章通りに調整できるか?(数の調整) etc
大人がささっと式で解くなら、どうなるでしょう?
私が解いてみました。
X(赤)=Y(黄)+4
Y=Z(青)ー2
X+Y+Z=30
とうとう連立方程式が登場してきました!笑
糸山先生、これ小2向けですよね!笑
式を作っただけでめんどくさくなった私・・・。
でもナンジャカンジャと計算して・・・
X(赤)=12
Y(黄)=8
Z(青)=10
で、答えは
答え:赤色の宝箱には、12個の宝が入っていたことになる
正解でした。ほっ(笑)
さて、大人でもめんどくさいこの問題。
どんぐりっ子の息子はどのように考えて絵図にするのでしょうか?
朝子先生のオンライン、スタート!
ここからは、オンライン教室の様子をそのままお届けします!
- どんな声かけをしているか?
- 口出ししないで、上手に誘導するにはどうしたらいいか?
- 最後まで楽しく解くって、どんな感じ?
など、とても参考になりますよ!
息子が最後まで、穏やかに落ち着いて、何度も絵を工夫して解いている様子も、ご覧くださいね。(どんぐりっ子はこうなります!)
「長い時間、考え続けられる力の方が、正解するよりも価値がある」ということを頭に入れて、読んでみてください。
さっさと正解する力より、思考の忍耐力がある方が「生きる力」につながると思います。
私も勉強になりました!
息子が毎回、落ち着いて試行錯誤できる環境を、一番大事に考えていきたいと思います。
それでは、朝子先生のどんぐりタイム、始まりです
【1文目】
「ミミズのニョロは3色の宝箱を見つけました。」
右ページ下に、ミミズのニョロを描いている。
3色の宝箱は赤、青、緑の鉛筆を3本まとめて持って、一つの宝箱を塗っている。
が、途中から塗れない箇所があったので、最終的に1本ずつ丁寧に塗っていたばぶんごくんが可愛かった(笑)
【2文目】
「赤色の宝箱には黄色の宝箱よりも4個多い宝、黄色の宝箱には青色の宝箱よりも2個少ない宝が入っています。」
途中まで読んだ
3色だから、色が3色全部になってるんじゃないの?
そうともとれるよね。
私もそう思ってた
でも、違ってた?
3色ってこういう色(一つの宝箱が3色に塗られている)だと思った
ね、私もそう思った
「じゃあ」と言いながら、再度、赤色、青色、緑の宝箱を描いている。
(緑の宝箱は、本当は黄色の宝箱。)
(この時点では、赤い宝箱の黒い丸は、まだない)
最初に描いた絵に✖️しようとするので、
とっておいていいよ~
だって、文の通り(に絵を描く)でしょ?
その通り。読んだ文章は全部描いてほしいの。
でも言ってないことも思いついたら描いていいの
そういうこと?
え??黄色??
・・・じゃ、こういうこと?
といいながら黄色い宝箱も描いた【ピンクの囲み】
(この時点では、黒い丸はまだない)
黄色が何個かわからない・・・
まだ、言ってないからね
えっと、・・・「ほにゃらら-4」だよね
・・・じゃあ、黄色の宝箱は4個かなあ?
今、何個って言われてないもんね
やっぱり続けて読むとわかるんじゃないかな
今読んだ文章はもう読まないから、絵に書いておこうよ
もう一回読んで
再度読んだ
じゃあ、8個かな・・・
やっぱり、5は9より4こ少ないから、多分、赤色の宝箱には9個入ってると思う
赤に9個入ってる絵を描いてくれた
黄色はだから、・・・黄色より4個多いから、黄色は5個ってこと
続きを読んだ
青色の宝箱はこっちに移動する
「黄色の宝箱には青色の宝箱よりも2個少ない・・・」を5回目読んだ
2個少ないだから、3と2は、やっぱり黄色は青色の宝箱より2個少ない・・・えっと・・・えっと・・・
指を見ながら考えている。
8はエイトって読むから、えっと、え~っと、え~いと・・・
ダジャレも忘れない(笑)
青色が7個・・・だって、黄色は5個でしょ?
5と7は5の方が2個少ないから、だから青は7個ってこと
【3文目】
「宝箱を開けたら、みんなで30個の 宝がありました。」
体制を整えてから、描き始めた
まずは、右ページ真ん中に巨大なニョロを描いて目をちゃんとつけてあげる
今までの全部の個数を数えている
下の段、みんなで21個になってた
ばぶんごくん、まず今の個数数えるのがいいねえ
正確だなあ、ここまではばっちりだよ~(心の声)
やっぱり21だから・・・やっぱりもう一回書き直さないと!
こういうことだよね。
前の絵が21個でも次の絵が30個だったらいいってこと?
そうだよ。途中なんだから大丈夫
だからここに30個になるように描いていけばいい。
じゃあ、上の段は・・・
(ここで話題が変わる)
ねえねえ、どんぐりって何がダメなんだっけ?
頭で考えちゃうこと
他には?
ぐちゃぐちゃって描くこと。目が考えられないから
他には?
「わからない」っていうのがダメだね
なんで?
わからないっていうと、頭が「考えません」ってなるんだって。自分の声を聞いて。
糸山大先生の教室では、わからないっていうと、さようならってなるんだって
黄色が何個かわからないときは、「黄色が何個かわからない」って言ったら?
わからないっていう言葉を脳に聞かせたらダメなんじゃないかな
一回くらいだったらいいかな?
自分の耳が聴いちゃうからね~
心で言ったらいいの?
心だったらいいのかなあ
心で言っても脳みそに、でき~んて伝わったら?
だめやん。心でも言わずに何かしら、目が見えるように、なんか描いてみるのがいいんじゃないの?
描いたことで見えてくることがあると思う。
いろんな絵を描いてみるというのが一番いいんじゃないかな。
思いついたことね。
それじゃあ、描こう。
お!・・・だめだったら、また違うパターン書いてみたらいいしね
(ここで、問題に戻ってきた!)
赤色が・・・もしかして・・・間違えて9個って書いたかも。
どうして21個になっっちゃったのかな?
やっぱり5と9であってたかも。
やっぱり青かなあ。一番最後の方が怪しそう・・・すごい怪しそう・・青の方が怪しそう・・・
まず最初、21は30より何個少ないか描かないと・・・
だから30を絵で描いてやってる・・・
ほ〜、素晴らしいねぇ
10、20・・・21、だからここで区切って、これが21個でしょ。
残りをまとめてないのが9個でしょ。
やっぱり青の方をもうちょっと、青の方を何個にするかってこと描かないとだめだ・・・だから・・・
9個青の方にして黄色を合わせると、青を・・・2個少ないだから・・・
やっぱり黄色が5個で、青が9個だとすると・・・4個・・・
やっぱり黄色が青より2個少ないから・・・
黄色を10にして、残りを赤に足したら・・・
右ページ真ん中に絵を描き始めた
14と9の違いは・・・一つ増えちゃってる・・・やっぱり黄色もうちょっと足そうか。
やっぱり黄色ひとつ足すと・・・あ~3こになっちゃう
24こになっちゃう・・だから・・・やっぱり・・・
すごい試行錯誤中
黄色を一つ消してみて、あともうひとつ赤も消してみたら、赤が黄色より4つ多いことになる。
だから赤が13になる、13+7=20、1つ下がっちゃった。
やっぱり、もう一回書き直しかも・・・
ばぶんごくんは、すごいなあ
どんどん、ばぶんごくんが、賢くなる〜
もう一回書き直しかも・・・やっぱり・・・赤と青は合わせて28個だった。
青が怪しいよ
赤が何個?
赤が13個、黄色が9個で、これで22だから、青の7個合わせると29個になった
右ページ真ん中左側に絵を描いている
何度も数えている
13+9は・・・22・・・やっぱり赤と黄色合わせて22で、
ここで一旦、ズームが落ちてしまった。再接続。
青を8にしたら全部合わせて30個になるから・・・
赤13、青8、黄色9
数え方も工夫している
2、4、6、8・・と数えたり、5、10、15・・・と数えたり、結局1、2、3、4と数えたりしている
全部で30個になった絵書けたよ
【4文目】
「では、赤色の宝箱には何個の宝が入っていたことになるでしょうか。 」
赤色はさっきこっちでやっといたから13個・・・
青って書いちゃった・・・
【最後に通して読む】
最後に通して読む
しっかり確認してくれている
赤が13こで、黄色が何個だったっけ?
「わからない」と「何個だっけ?」は違う??
うん、違うね
次の文章を読むと、
書けてないかも、黄色の方が1個多くなってるから、逆だった。
黄色が7個ってことになっちゃった・・・黄色が8個、青が10個ってことにしようかな
10と7は、赤が3個多いってことになってる・・・やっぱり黄色は、あ~さっきの絵にもどっちゃった・・・あ、やっぱり黄色9個にすると、赤は9個になってどっちもおんなじになっちゃった。
黄色9、赤9、やっぱり、赤の方を多くした方が良かったかも
最後にどうしようか
そうしたら、青の方の1個を赤の方にやって、15個にして、赤にあげちゃったから青の一つは×にして、また一つ多くなっちゃった
えっと、えっと、えっと・・・
左ページ、空いてるから、そこに来週続きやらない?
うん
次の生徒のぴんぽんが聞こえたのか、小さな声で「ばいばい」と手を振ってくれた。
(絵の全体像は下図)
【朝子先生のコメント】
途中になりましたが、ばぶんごくんからもう無理という姿勢は全く見られず、時間があればまだ考えようとしてくれていました。
だらだらすることもなく、寝っ転がることもなく。
ここまで長時間になると、最後の通して読む段階ではもう読まなくていいとか、聞いてるだけで確認は面倒臭いとなりそうなものですが、しっかりと確認してくれました。
ばぶんごくんの思考の忍耐力、小3男子でここまでじっくり長時間考えられる子は少ないと思います。
青に移したり、赤を増やしてみたり、赤と青の数の違い、全体の個数の調整など問題全体を把握しながら試行錯誤しています。
21個までは正確にできていました。
そこから不足の9個をどう振り分けるか?というところで終わりましたが、
さっさと正解するよりも、長時間、思考し続けられたことの価値の方が高いです。
ばぶんごくん、よ~~~く頑張りました。
親の振り返り
オンライン授業の様子を報告してもらったら、親の出番です!
子どもができたこと、できなかったことを整理して、今後に役立てましょう。
▶︎できたこと
- 思考の忍耐力があった(長い時間、考え続けることができた!)
- 指を使って、3つのグループの「差」を正確に描くことができた
▶︎できなかったこと
- 不足の9個を、どうやって振り分けるか?が難しかった(まだ途中だけど)
途中で終わってしまったものの、今回も100点満点のどんぐりタイムでした!
どんぐり問題に取り組む目的は、正解することではなく、「思考力を養うこと」です。
そのためには、
- 4〜5行しかない問題文を、90分かけて、じっくり取り組むこと
- どんぐり問題にじっくり取り組めるように、親が子どもの環境設定をきちんとしてあげること
が必要です。
正解/不正解で一喜一憂することに意味がない、とわかっているものの、わからん帳で不正解だとちょっとガックリしてしまう私。
今回問題を通して、子どもの思考力を養うために本当に必要なことは何か?ということを、再確認できました。
これからは、「息子がどんぐり問題に、じっくり取り組めているかどうか?」を一番に気にするようにしたいと思います。
まとめ
今回は、ゼロイチ算数教室・山森朝子先生のオンライン教室の様子をお届けしました!
朝子先生のHP▶︎ゼロイチ算数教室/のんいく(https://zero1.info)
正解するより大事なことは、90分間考え続けることができる「思考の忍耐力」
子どもの「生きる力」を育てるためには、「思考力」が必要です。
「思考力」を養うためには、どんぐり問題に90分取り組めるような「思考の忍耐力」をつけてあげることが必要です。
それは、さっさと正解するよりも、とっても大事なことなのです。
どんぐり問題に90分という長い時間取り組むために、ストレスがない生活を送り、無駄な勉強をさせないことが必要です(環境設定)。
- 4〜5行しかない問題文を、90分かけてじっくり取り組むこと(答えはおまけ)
- どんぐり問題にじっくり取り組めるように、親が子どもの環境設定をきちんとしてあげること
正解/不正解で一喜一憂せず、「思考力」を養うための本質を見失わないように、気をつけたいですね。
今回の記事は以上です!いかがでしたか?
私自身も、頭では理解していたつもりでしたが、正解/不正解で一喜一憂しがちでした。(^^;
これを機会に、「90分粘れる子に育っているか?」を一番に気をつけていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!