こんにちは!どんぐり暦4年のさよんごです。
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
今回の記事は、「ゼロイチ☆ほっとカフェ」に参加したので、その様子をご紹介します!
「宿題交渉どうする?どうした?」というテーマで、ゼロイチインストラクターのまゆみ先生が、学校の先生との宿題交渉のコツを教えていただきました。
- 宿題交渉のポイント
- ゼロイチ☆ほっとカフェの様子
「ゼロイチ☆ほっとカフェ」は、お母さん向けのオンライン座談会。ゼロイチの先生たちが月に1回のペースで開催しています。
- 「どんぐり倶楽部ってなんだろう?ちょっと話を聞いてみたい」
- 「子どものどんぐりがうまくいかない。どうしたらいいのかな?」
- 「糸山先生の本は難しいから、わかりやすく教えて欲しい〜」
などなど、どんぐり倶楽部に興味のある方なら誰でも参加OK!コーヒー片手にゆるっと参加して、ゼロイチの先生たちから子育ての工夫やアイデアをもらっちゃいましょう。
ゼロイチの先生たちは、みんな笑顔でパワフルで前向き。お母さんにダメ出しする先生は一人もいません。なぜならみんな子育てに悩んできたお母さんたちだから。
悩みを乗り越えた先生たちのお話は、私たちの心にスッと入ってきますよ。
ほっとカフェの案内ページはこちら:ゼロイチ算数教室▶︎https://zero1.info/category/参加する/hotcafe/
目次
今回のテーマは「宿題交渉どうする?どうした?」
今回のゼロイチ☆ほっとカフェのテーマは「宿題交渉どうする?どうした?」です。
講師はまゆみ先生。
ゼロイチインストラクター 飯島まゆみ先生の自己紹介▼「続きを読む」をクリック
自然体でニコニコ笑顔の素敵な先生です ♪
今回のテーマ「宿題交渉どうする?どうした?」について、まゆみ先生は次のようにおっしゃいます。
新学期と言えば個人面談の時期ですね
毎年この時期になるとドキドキ心臓が爆発しそうになります
初恋のドキドキの緊張なら嬉しいのですが(笑)大きなものに立ち向かう戦闘態勢の様な緊張です!
飯島まゆみ:https://zero1.info/参加する/hotcafe/hotcafe230418/より
宿題交渉を始めて5年たった今でも緊張しますが、回数を重ねて増えた工夫や私自身や子ども、先生方の変化のお話をしたいと思います。
初恋のドキドキとはちょっと違う、宿題交渉のドキドキですね。笑
宿題交渉ってなんだワン?
どんぐり倶楽部には宿題制限っていう考え方があってね、その交渉を先生とするのが宿題交渉だよ!
子どものストレスをなくすために、どんぐり倶楽部には宿題制限という考えがあります。
高速計算、反復学習といったよくある宿題は子どもにとって大きなストレスで、そのような環境では子どもの思考力が育ちにくい。大量の宿題をしなくてもいい環境づくりの一環として、先生と親の宿題交渉があるのですね。
どんぐり倶楽部の「宿題制限」についてはこちら
学校の宿題に気をつけて!▶︎子どもを守る「宿題制限」と3つの暗記とは?とはいえ、宿題制限は簡単にできるものではありません。
大きな壁は次の2つかなと思います。
- 親が宿題制限を納得できるか?
- 担任の先生が納得してくれるか?
親自身の壁と、先生の壁。
どうすればスムーズに宿題制限ができるのでしょうか・・・?
宿題制限はどうして必要?宿題交渉はどうすればうまくいく?
ここからは、ほっとカフェの様子をちょっとだけご紹介!
まずはまゆみ先生のレクチャーから私が学んだポイントを紹介します。
宿題を制限しなきゃいけない理由とは?
今回は、宿題制限をしなければいけない理由を2つ紹介してくれました。
- 思考回路という水路をつくる時期に高速計算・反復練習はいらない
- 子どもにとっては大量の宿題になるのでストレスが大きすぎる
【1】思考回路という水路をつくる時期に高速計算・反復練習はいらない
高速計算、反復練習といった宿題のあり方は、ゆっくり・じっくり・丁寧にのどんぐり問題とは真逆の考え方です。
どんぐり倶楽部を提唱した糸山泰造先生は、ご自身のブログの中で思考回路を水路に例えて説明しています。
データに過ぎない知識、記号に過ぎない言葉、単純処理の繰り返しに過ぎない計算、これらのことを、どんなに高速に多量に処理し蓄積しても思考回路を作る事は出来ません。
(中略)
水路を作らなければ船は使えないのに、船ばかりを造って、その船の数や性能を喜ぶのは、本末転倒です。まずは、幼児・児童期にどこにでも行ける水路を作る。水路を作るのには、誰もが自在に使える持って生まれた視覚イメージという道具を使う。
そして、十分な水路が出来たところで、自分が使いたい、あるいは使わなければならない水路に適した船を導入する。高速船か、運搬船か、トロール船かは使用環境で変える。つまり、船の導入は、幼児・児童期にすべきことではないと言う事です。必要になったら、その都度、最適な船を導入すればいいだけです。水路さえ出来ていれば、何の心配もないということです。
レオンくんがご案内します:https://zero1.info/参加する/hotcafe/hotcafe230418/より
計算ドリルも漢字ドリルも、思考回路という水路を作る時期にはそもそも不要ということですね。
【2】子どもにとっては大量の宿題。ストレスが大きすぎる
親にとってはこのくらいと思える宿題も、子どもにとっては大きなストレスになります。
ほっとカフェでは、このストレスを大人が体感する方法を具体的に教えてくれました。子どもの宿題を、年齢ごとに◯倍にして親がやってみるという方法です。
具体的な「◯倍」については、ぜひホットカフェに来て確認してみてくださいね!
例えばですが、こんな宿題が出たとします。
- 計算ドリル:1ページ
- 漢字ドリル:1ページ
- 音読:1回
よくある3点セットだと思いますが、例えばこれを5倍にしてやってみてください。
- 計算ドリル:5ページ
- 漢字ドリル:5ページ
- 音読:5回
こんな感じです。
子どもと一緒に、月曜日から金曜日まで、毎日お願いします。
え?仕事で疲れている?家事で忙しい?
そうですよね。でも、子どもだって言い訳したい気持ちは同じ。
毎日5倍やりましょう!今日の宿題はまだですか?後回しにしてると時間がなくなりますよ!さぁさぁ、今すぐ取り掛かってください!もちろん「ゆっくり、じっくり、丁寧に」ですよ!
余計なお世話だワン!やりたくないワン!💢
・・・そうだよね(笑)
わざとイラッとするような言い方をしてごめんなさい。「早くやって!ちゃんとやって!」と言われると、大人の私たちでもイラッとしてやる気がなくなることを実感してほしかったのです。
子どもにとってはこのくらいの負荷を宿題に感じているということがわかれば、宿題は制限した方がいいなということもわかっていただけると思うのです。
宿題の工夫
どんぐり倶楽部の宿題制限。お気づきの方もいるかもしれませんが、そう、宿題“禁止”ではないんです。宿題“制限”。
宿題はしてもいいんだけれど、その質を考えましょう、というものです。高速計算・反復練習ではなく、子どもが楽しくできてストレスのない宿題に変身させる工夫があります。
今回はそんな工夫について、漢字ドリルと計算ドリルの工夫を、まゆみ先生が紹介してくれました!
漢字ドリル →1日1字の塗り漢字に変身!
漢字の工夫について、「塗り漢字」という方法があります。
これはどんぐり学舎の泉さとこ先生が作ってくれたプリントで、漢字を塗り絵のように塗って覚えるというものです。
【参考】塗り漢字は、どんぐり学舎さんのWebサイト【どんぐり学舎 & D→K Room】から購入することができます。
計算ドリル →苦手問題だけに変身!
大量の計算ドリルもちょっと注意が必要です。
まゆみ先生のお家では計算ドリルの宿題が出ると、難しいものだけお子さん自身に選んでもらうそう。
わが家では、自由に選んでもらうと一番簡単なものしか選ばない息子です(笑)。日々の宿題の中から難しそうなものを1〜3問、私が選んで解いてもらっています。できない問題があると、「じゃあ先生に聞いてきてママにも教えてね?ママもうすっかり忘れちゃったからさ〜」なんて言って、先生に質問をするよう声かけをしています。(質問する力を育てたいのです。)
いよいよ先生との宿題交渉!
宿題制限が腹落ちして、ちょっとした工夫もわかったら、いよいよ先生との宿題交渉です!
10人いたら10通りの宿題交渉があると思いますが、ほっとカフェでは次の3つのポイントを教えてもらいました。
- 30分は時間をもらう
- 説明できる資料を用意する
- 先生には迷惑をかけないことを必ず伝える
1つ目のポイントは、30分は時間をもらうこと。家庭の方針をきちんと説明して理解してもらうために、30分くらいあるとしっかりお話できそうですね。
2つ目のポイントは、先生に説明できる資料を用意すること。ほっとカフェではまゆみ先生が用意している「3点セット(思考力について、塗り漢字、どんぐり帳)」を例に、具体的な説明の仕方も紹介してくれました。
どんぐり問題のクロッキー帳を見せて、家庭ではこういう学習をしていますと説明するのはとてもいいなぁと思いました!
そして最後のポイントは、先生には迷惑をかけないことを必ず伝えること。これはとっても大事なポイントだと思います。
わが家では、毎年、宿題制限を手紙でお願いしているのですが、「学力の責任は家庭にあるので、子どもの成績が悪くても学校を責めません。」と最後に一文、必ず添えています。これで宿題制限を断られたことは今のところありません。
以上、まゆみ先生のレクチャーから私が学んだことを、ちょっとだけご紹介しました!
実際のほっとカフェでは、宿題のストレスを体感した具体的なエピソードや、先生との宿題交渉でうまくいったケース・いかなかったケース、その時どう切り抜けたか?など、ここでしか聞けないお話もたくさんしていただきました。
どんぐりママのQ &A
最後に質問タイムです!参加したどんぐりママたちのお悩みに、ゼロイチの先生たちが回答してくれました。その様子をちょこっとだけご紹介しますね。
宿題交渉したいけれど・・・
宿題交渉したいけれど、先生に嫌な印象を与えてしまわないか心配です・・・
その気持ち、とってもよくわかります。先生とはできるだけいい関係でいたいですよね。
- お互いに良いと思ってやっているので、「先生はそう思われるんですね。」などで返して責めたり否定したりしないこと。
- 先生と言い合いになっても子どもにいいことはないので、上手に対話しながら交渉を。
- 先生も悪気はなく、良いと思って宿題を出しているので、その気持ちには感謝する。「子どもたちのためを思ってくれてありがとうございます。」とまず感謝を伝えよう。
- どうしても宿題交渉が難しそうなら、お父さんの出番もあり。
- 大事なのは「先生のせいで学力が落ちたとは一切言いません。」とはっきり伝えること。
- どうしても宿題交渉が難しかったら、親が黙って左手で宿題をこなすのも一案。
ゼロイチの先生たちが、色々な視点でお悩みに答えてくれました!
実際のほっとカフェではこの他にもいろんな質問がありました。
ほっとカフェの様子が伝わったら嬉しいです。
まとめ
今回は、ゼロイチ☆ほっとカフェ「宿題交渉どうする?どうした?」の様子をちょっとだけご紹介しました!
それでは最後のまとめと、次回ほっとカフェのお知らせです!
宿題交渉どうする?どうした?
宿題を制限することがどうして必要なのか?宿題交渉はどうやればいいのか?
あなたにとってのヒントが見つかれば嬉しいです。
次回のほっとカフェは「思考力(視考力)について」
最後に、次回のゼロイチ☆ほっとカフェのお知らせです!テーマは「思考力(視考力)について」。
参加してみたい方は下記の「続きを読む」をクリックするとお申し込み画面に移動できます。
私は毎回、全国のどんぐりママに会えるだけでもモチベーションアップになってますし、参加するたびに新しい気づきやヒントをもらっています。
ここでは紹介できない具体的なエピソードが聞けたり、テーマに添った質問もすることができますので、ちょっとでも気になった方は参加してみてくださいね!
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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