こんにちは!どんぐり暦4年のさよんごです。子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
今回は、子どものどんぐりにイライラしなくなる大事なポイントをお届けします!
今日も子どもとどんぐり問題!
いきなりですが、こんな風に思うことってありませんか?
- 「うちの子、ちっとも絵が描けなくてイライラしちゃう・・・」
- 「ついついヒントを与えちゃう・・・」
- 「間違えてもいいけれど、正解すると素直に嬉しい」
どれもよくあること。最初からイライラしないで見守れるお母さんなんていないんじゃないかと思います。
私も同じくです・・・
さて、息子が小3の春休み。REI先生(どんぐり倶楽部株式会社)の単発通信を受けました。この時、私も一緒にどんぐり問題を解いたのです。
正直、はじめはちょっとめんどくさいな〜なんて思たのですが・・・やり始めたらなんだか楽しい!すごく集中できる!なんだこれ!息子はいつもこんなワクワクしてどんぐりを解いていたのか!と目からうろこの気づきがたくさんありました。
そこで今回は、大人がどんぐり問題をやったら気づいた子どもの気持ちをご紹介!
- 実は楽しいどんぐり問題!
- 集中できるコツは文章が◯◯こと
- 親に口出しされると自分の「作品」にならない
- 答えはおまけってホントに思ってる?etc
これがわかると、ちっとも進まない子どものどんぐりもイライラしないで見守ることができますよ!
目次
どんぐり問題ってめんどくさい…
わが家では土曜日の朝に、息子と一緒にどんぐり問題を解くのが習慣。
朝どんって呼んでます♪
息子は低学年向けの問題をやってますが、私は5mx〜6mxをやっています。
どんぐりを始めたばかりの頃は新鮮な気持ちで絵を描いていたのですが、いつの頃からか、だんだんめんどくさくなってきたんですよね・・・。
だってだって、どんぐり問題難しいし、意味わからないし、クジラの5万キロの問題なんか何度やってもお宝だし、楽しくないからやる気も出ないんだよ〜っ
楽しくないので、息子のどんぐりが終わるまでイヤイヤ付き合うだけ。
そんなんだから、一言ずつ丁寧に絵を描くなんてやってません。問題文を一気に読んで、答えに必要なところだけチャチャっと絵にして「やったふりをする」だけになっていました。
・・・私、ダメじゃん。笑
そんな私のイヤイヤどんぐり。
実はREI先生の読み聞かせで、180度気持ちが変わるのです・・・!
どんぐり問題やってみた!
ここからは、REI先生の読み聞かせを再現してお届け!
私の気持ちの変化をご覧ください。
チャレンジしたのは「5mx73」
私が読み聞かせをしてもらった問題はこちら。
読んでみましたか?
全文を一気に読むと、「ウゲーッ」と思いません?
私は思考停止になりました。笑
さてさて、この長文を、REI先生が文節に区切って、短く読んでくれるとどうなるでしょう・・・!?
REI先生の読み聞かせスタート!
「今日は学校でバザーを開催します。」
バザーかぁ。昔、お母さんたちが学校でやってたな〜。めんどくさそうなイベントだよな〜
全文を一気に読まれると思考停止の私ですが、バザーの絵くらいなら描ける。時間はたっぷりあるので、腹をくくって丁寧に絵を描き始めます。
バザーの絵をゆっくり描いて・・・
たぶん10分くらいかけて丁寧に描きました。
あ、上手に描けた!(私なりに)
きれいに描けると気持ちいいなぁ
「みんな一つずつ不要な物を持って来ます。」
お、ちょうど一個ずつ描けてた。じゃあアイテムを増やしたり、色でも塗るか・・・(塗り塗り)
色をチマチマ塗ったり、売るアイテムを考えたりするが割と楽しい私。なんだかいつものイヤイヤどんぐりと違うなぁ。
「バザーでは、自分が売りたい値段の1/7をバザーの利益として上乗せして売ることになっています。」
えっとえっと・・・(頭フル回転)
売りたい値段の1/7を上乗せするから、プラス1/7だよな・・・(商品の値札の下に+1/7と追加)
で、1/7を集めたお金で備品を買うんだろうな・・・(校長と教頭を追加)
よし描けた!!(達成感)
小難しい文章を一生懸命絵にした達成感があります!そして、頭が整理されたので気持いいっ✨
「桜子ちゃんは、昨日まで使っていた自動おやつ製造マシーンを、」
新しい登場人物出てきた!まだまだ文章が続きそうだな・・・
桜子ちゃんと・・・自動おやつ製造マシーン・・・ドラえもんの道具みたいだな。どら焼きを作ろう
上手に描けた〜 ♪
短い文章だと暗記のハードルが低くなる。ハードルが低いと集中できる。集中できると理解できる。理解できると楽しい!!
「6840円で売ることになりました。」
値札に「6840円」と書いた。
「では、桜子ちゃんが売りたいと思った値段は幾らだったのでしょう。」
最終文きた〜!えっとえっと・・・じゃあ1/7も含まれて「6840円」になったってことだよね・・・1/7の値段が知りたいから・・・
Rei先生、筆算使ってもいいですか?
どっぞ〜♪
1/7も含まれて今の値段になったんだから、7/7+1/7だから8/8の状態。だから、今の値段を8等分すれは1/7が出るはず・・・
6840÷8=855
1/7は855円だった!これを7倍すれば元の値段だから・・・
855×7=5985
検算もして、5985÷7=855
よし!一致した!!
最後に、最終的に売る値段も確かめておこう
5985+855=6840
よし!一致したぁ!!
こんなにしつこく確かめ算をしたのは、生まれて始めてかもしれません。笑
最後に、桜子ちゃんの絵に、6840円の詳細を追加します。
できた!答えは5985円
REI先生、できました〜!!
ここまで30分。絵も丁寧に描いたし、上手に描けたし、確かめ算も念入りにしたし、答えにも自信がある!REI先生、褒めて褒めて〜♪という気持ち。
じゃあ通し読みしま〜す
通し読みしてもらって、
答えは5985円です!!
オッケーです。お疲れ様でした。
え、は・・・はい・・・(それだけ?)
あまりにもサラリと言われて拍子抜けする私・・・。
がんばったのにな・・・(しょぼん)
褒めてもらえずガッカリ。
ちょっとアンニュイな気持ちで、REI先生の読み聞かせは終了。
どんぐり問題って楽しかったんだ〜!
ここからは私の振り返りです!
アンニュイな気持ちで終了したどんぐりタイムでしたが(笑)、振り返ってみるとたくさんの気づきがありました。
- 物語が少しずつわかるのがワクワクした
- シンプルにお絵描きが楽しかった
- 一文で区切るとハードルが低くなる
- どんぐりの絵図は自分の「作品」
- まだ「正解」にこだわっていた
1. 物語が少しずつわかるのがワクワクした
自分が知らない文章を、少しずつ読み聞かせしてもらう。すると、少しずつ物語の全貌がわかっていく。
これがとっても楽しかったです!まるでミステリー小説を読んでいるようにワクワクしました。
子どもは親に問題文を読んでもらうことで、いつもこんなにワクワクしているのかな。だとしたら気持ちを込めて読んであげたいな、と思いました。
2. シンプルにお絵描きが楽しかった
登場人物を考えたり、シチュエーションを考えたり、小物を考えたり、好きな色を塗ったり。
どんぐりタイムは、シンプルにお絵描きとして楽しかったです!
いつも仕事や家事に追われて、ゆっくりお絵描きする時間なんてないもんなぁ・・・
お絵描きって楽しい!という子どもの根っこにある気持ちを思い出しました。
3. 一文だと頭の負担が小さくなる
桜子ちゃんの問題ですが、最初に全文を読んでいたら、「何が何の1/7?売りたかった値段?ん?ん?」と混乱してウゲーッとやる気がなくなっていたと思います。
情報過多だとやる気が起きません・・・
でも、一文だと頭の負担が小さくなるので取り組みやすい。困難もハードルが低ければ乗り越えやすいですよね。REI先生はさらに文節ごとに読んでくれたので、ハードルはもっと低くなります。
目の前のハードルが低くなると、「ウゲーッ」という気持ちの負担がなくなります。すると、楽しくお絵描きがノリノリできる!
本当に不思議な体験でした!
全文が複雑な問題だったとしても、一文なら取り組める。それでも長かったら文節に区切る。それでも長かったら一言に区切る。
子どもに読んであげるときも、「ウゲーッ」となっていたら、短く短く読んであげようと思いました。
4. どんぐりの絵図は自分の「作品」
丁寧に丁寧にかいた私の絵。終わった後も達成感でいっぱいで、「この絵をとっておきたい〜!」と思いました。自分の大事な作品になったのです。
そう、どんぐりの絵図は自分の作品。親から「そこ違ってるよ」「ここに描いてあるじゃん」「こうしたらどう?」なんて口出しされたら、自分の作品にならないし、大事にしたいとも思えません・・・。
親の口出しは無用だということがよくわかりました。
5. まだ「正解」にこだわっていた
丁寧に絵図を描いて、何度も検算して、時間をかけて出した私の答え。自信もある!
なのに、
オッケーです。お疲れ様でした。
と、2秒でサラリと言われてガクッときました(笑)。
息子は先に終わっていて、
じゃあわからん帳に入れといてね。お疲れ様でした。
と言われたのですが、これとまったく同じ温度感。
正解なのにお宝と同じかぁ・・・とガッカリしたのですが、どうして私はガッカリしたのかな?と考えた時に、
そうか、私はまだ正解にこだわってたんだ・・・
と気づきました。
どんぐり問題は過程が大事。答えはおまけと理解していたつもりでしたが、気持ちが伴っていなかったようです。
この気持ちは、きっと私からにじみ出て息子にも伝わっていたでしょう・・・。
反省しました・・・
答えはおまけ。
改めて、この言葉を胸に刻み込みました!
どうしてもっと早く気づけなかったの?
REI先生の読み聞かせを通して、色々なことに気づいた私ですが、実は2年前にも一度、読み聞かせしてもらったことがあるのです。
それは、いつもお世話になっているゼロイチ算数教室のホットカフェ。
ゼロイチ☆ホットカフェの情報はこちら(ゼロイチHPより)
「大人もやってみよう!どんぐり問題」というテーマで、ゼロイチの先生が問題を読んで、みんなそれぞれ絵を描きました。
今振り返ってみると、この時の私は「描かなければ」という義務感でいっぱい。「1問解くのにこんなに疲れるのか・・・これは週2が限界だな」と思ったことを覚えています。
一方、一緒に解いていたお母さんやゼロイチの先生はたちは、楽しい楽しいと言うのです。
「絵を描いているうちにも〜楽しくなっちゃって♪」という誰かの言葉に、「え?どこが?」と素朴に思った私。
なのに今回のREI先生の読み聞かせでは、どうしてこんなに楽しかったんだろう?と考えました。
もしかして、ばぶんごと一緒に外遊びしてるうちに、私にも「感味力」がついたのかな!?
そう思いました。
「感味力」とは糸山先生が作った造語です。漢字の通り「感じて味わう力」です。
どんぐり倶楽部の公式HPでは次のように説明されています。
■■■感味力■■■
誰もが持って生まれた力です。
日常生活を
「ゆっくり、ジックリ、丁寧に」
感じること味わうことで
様々な思考の原形回路を育てます。
特に0歳から6歳までは
ストレス無く、子供のテンポで
快適にゆっくり
生活を味わい感じることで
この力は
一生使える強力な感知能力に育ちます。
日常生活をゆっくり、ジックリ、丁寧に感じ、味わうことで感味力をつけ、思考の原型回路を育てる。
逆に言えば、いくら素晴らしい体験をしても、感味力がなければ感じることすらできません。
どんぐり倶楽部に出合うまでの私は、ショッピングモールやオシャレなレストランがだ〜い好き。
「日に焼けるのイヤだし、土で汚れるなんて大きら〜い♪」
と、人工的な場所でばかり過ごしていました。でも、毎日が楽しいという感覚もなく、何となく生きてしまっているだけの日々。
感味力、ほとんどなかったと思います
息子が年長の頃に外遊びの大切さに気づき、できるだけ外出するようになりました。週末はいつも外遊びやピクニックだし、メディア制限も一緒にしてきました。
が、ゼロイチの読み聞かせの時には、この生活を初めてまだ1年経っていません。私の感じる力が無さすぎて、どんぐり問題を楽しいと思えなかったのではないかと思いました。
今ではすっかりアウトドアが大好きになった私。
「晴れた日はサイクリング!ピクニック!海岸でかに釣り!めっちゃ楽しい〜♪」
と、週末の過ごし方がまるで別人のようになりました。笑
そんな生活を3年間続けてきたおかげで、息子と一緒に私まで感味力がついてきて、それでどんぐり問題の楽しさにもやっと気づけたのではないかと思います。
私の推論ですけど、そんな気がします。
どんぐり倶楽部で子育てをしていると、親まで人間らしくなるんですね〜
本当に奥が深いどんぐり倶楽部です・・・!
まとめ
今回は、大人の私がどんぐり問題をやったら気づいた子どもの気持ちについてご紹介しました!
私がどんぐり問題をやってみて、気づいたポイントは次の5つ。
- 物語が少しずつわかるのがワクワクした
- シンプルにお絵描きが楽しかった
- 一文だと頭の負担が小さくなる
- どんぐりの絵図は自分の「作品」
- まだ「正解」にこだわっていた
こういう気持ちを知っておけば、子どものどんぐりをあたたかく見守れるようになると思います!
もうイライラしません ♪
そして、「感味力」は親もあった方がいい。お子さんと一緒にたくさん遊んで、大人の「感味力」も磨いてくださいね!
毎日の生活がきっと今より楽しくなるはず(^ ^)。
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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