こんにちは!
どんぐり暦3年の、さよんごです。
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
春休みが来ました!
長期休暇はわからん帳をやりましょう(^ ^)
(わが家ではお宝が多いので、週に1回は継続していますが。笑)
今回は、わが家の息子が「0mx11」を、わからん帳で解いている様子を再現してお届けします!
また、「0mx」って、文章を読み解くのが本当に難しいよね・・・ということもお分かりいただける問題です。
どんぐり問題ってハイレベル!
だから思考力がついていくのですね
- どんぐり問題のやり方(わが家の0mx11編)
- 0mxって文書を読み解くのが難しい・・・!!!ということ
今回の記事がどんぐりママ・パパの参考になれば嬉しいです。
どんぐり問題のわかりやすい解説はこちら▼
目次
0mx11ってこんな問題
難しい問題ですねぇ。
「はんぶん」「おなじ」「りょう」「いま」「までに」「〜としたら」「〜ことになる」
定義が難しい言葉がずらり、です。
意味を聞かれたら、説明に困るような言葉ばかりですね!
加えて、小さなカバさんと、大きなカバさんという2つの時間軸が発生するところが、すご〜く難しいです。
これが年長さん向けというどんぐり問題のハードルの高さ。
0mxって、難しくない問題の方が少ない気が・・・。笑
この問題のポイントは次の点かなと思います。
- 難しい言葉を全て理解できているか?:半分、同じ量、今までに、〜としたら、〜ことになる
- 2つの時間軸を絵で表現できるか?
計算式では次のようになりますね。
4✖️2=8
答え:おおきいかばさんは「8杯」の水を飲むことになる
【1年前】お宝
息子はこの問題を、約1年前(小2の春)にやってお宝になっています。
その時の絵がこちらです。
「小さいなかばさん」が「半分の水を飲む」ということはイメージできたようですが【水色マーカー】、その水を「大きなかばさんと小さなかばさん」が、なぜか同時に飲んでいます。
問題文が全体的に理解できていなかったのかな?と思いました。
ちなみに【赤い囲み】は、30分の半分で15分というイメージをしています。
【問題スタート】わからん帳で再チャレンジ!
小2の春に、わからん帳で再チャレンジです!
ここからは、息子のどんぐりタイムを再現してお届けします。
【今日の約束】
今回は、難しい言葉が多かったので、
わからない言葉があったら、ぜんぶ聞いてね!
とお願いしました。
【1文目】
「ちいさなかばさんと おおきなかばさんが いっしょに みずをのんでいます。 」
【赤い囲み】に描く。
すごいことするよ
と言って、両手に鉛筆を持って、同時にかばさんを描く。
あれ〜?猫になっちゃったよ・・・
とちょっと寂しそう。笑
ストローで飲んでいる絵。
【2文目】
「おおきなかばさんは はんぶんのじかんで ちいさなかばさんと おなじりょうの みずをのみます。 」
【青い囲み】に描く。
「半分の時間で」ってとこも描けた?
と聞いてみると、時計の絵を描いた【緑の囲み】
1時間の半分は30分という設定で、大きなカバさんの視点だけで、絵を描いている。
この時計は、誰の時計なの?
大きなカバさんと、小さなカバさんの時計も描いてほしいな〜
とお願いしたけど、いまいち通じない。
しつこくならないように、これで諦める。
【3文目】
「では、いままでに、ちいさなかばさんが 4はいのみずを のんだとしたら おおきなかばさんは なんばいのみずをのんだことに なるでしょうか。 」
【黄色い囲み】に描く。
同じだから・・・同じになるとしたら、2分の1にならなきゃいけないから・・・
半分にしないといけないから、二等分にしないといけないから・・・
と独り言を言っている。
もしかして理解できてる!?・・・と思ったら、答えは「4杯」になっている【下図】
絵には「8」って書いてあるけど、答えは4杯なの?
だって、同じ量の水を飲むんだから、4杯と4杯で合わせて8杯。
大きなかばさんが4杯、小さなカバさんも4杯の絵だった・・・。
軌道修正できるかな?と思い、
半分の時間でって、最後の絵だとどこに描いてある?
と聞くと、さっきと同じ12時半の絵を描く。
「今までに」って意味わかる?
わかるよ。
「今まで練習してきたかいがあった」とかだよ。
ふむふむ。
色々聞いてみたけど、どうやら
同じ量を、同じ時間で飲む、と思っているようだ。
今回は、お宝。
絵の全体像は下記。
親の振り返り
問題を解いた後は、親の振り返りです。
できたこと、できなかったことを整理して、日常生活を工夫していきましょう!
▶︎できたこと
- 「半分の時間」「同じ量の水」「今までに」という言葉はわかっている
▶︎できなかったこと
- 「同じ量の水を飲む」に引っ張られてしまい、間違えてしまったようだ。「時間」を気にする考えがなく、とにかく水の量は同じなんだよね?という方向に行ってしまっているのかも。
▶︎その他
- 時計の絵が上手に描けるようになった
今回、何がわからなかったのかが見えなくて、朝子先生に相談しました。
息子は「時間」や「時刻」が苦手ということもあり、どうやら、半分の時間で飲めるというところを深く考えるところまでいかなかったようです。
それにもしかすると、「今までに」じゃなくて「同じ時間で」という表現だったらわかっていたかもしれません。
以下、朝子先生のコメントです!
- 「時間が短くて済む」ということが、つまり、「水の量がたくさん飲める」という、効率的なことにまでつなげることが、子どもにとっては難しいのです。
- なぜなら子どもは、私たち大人のように、時間に追われる生活をしていないから。
- 家庭で工夫できること(わからない言葉を使うなど)は、今回は特にありません。いつかできるようになるので、暖かく見守ってください。
子どもは時間に追われいないから、効率的な発想が難しいだなんて、目から鱗でした!
素晴らしい生活です。この生活を、せめて12歳までは守ってあげたいですね。(^ ^)
まとめ
今回は、わが家の「0mx11編」をお届けしました!
とても奥が深い問題でした。子どもにとっては言葉も難しいし、「効率化」の発想自体も難しいということがわかりました。
子どもにとって難しい言葉は日常でこっそり教える
今回登場した難しい言葉は、次のとおりです。
- 「はんぶん」
- 「じかん」
- 「おなじ」
- 「りょう」
- 「いままでに」
- 「4はい」「なんばい」
- 「〜としたら」「〜ことになる」
これらの言葉を、日常生活でたくさん使ってあげてくださいね!
多少不自然になっても気にしない!
親がどんどん使っていく姿を見せてあげてくださいね。
子どもにとって「効率よく」は難しい
子どもは、私たち大人のように、時間に追われる生活をしていません。
だから、「作業時間が短くて済む」ならその分、「水の量がたくさん飲めるよね」というような、効率的な発想につなげることが難しいのですね。
親はあたたかく見守っていきましょう〜!
今回の記事は以上です!いかがでしたか?
わからん帳でもお宝だと、また一年後か〜と、私がちょっとがっくりきてしまいます。笑
でも、どんぐり問題って年長さん向けとはいえ、子どもにとっては、とても難しいのですね。
「答えはおまけ。お宝だって思考力はついている!」と何度も言い聞かせて、淡々と日常に戻りたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!