こんにちは!どんぐり暦3年の、さよんごです。
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
どんぐり問題を解いていると、どうしても口出ししちゃう💦
どんぐり問題がスタートしたら、「親の口出しはNG」。
なのですが・・・
自分の子どもとなると、言いたいことをグッと堪えるのが難しいこともありますよね…。
大事だからこそ、こちらも熱くなってしまいます・・・
今回は、私の失敗経験から、「答えはおまけ。不正解でも思考力はついている。親は焦らない!」ということに立ち戻りたいと思います。
また、今回の記事では「半分」「かけ算思考」「わり算思考」の声かけも紹介してます。
- どんぐり問題の解き方(わが家の0mx05編)
- 正解はおまけ!親は焦らず、口出しNGということ
- 「半分」「かけ算思考」「わり算思考」の声かけとは?
どんぐり問題を解いている様子も紹介していますので、おうちどんぐりの参考にしてくださいね!
わかりやすい解説は下記▼
目次
0mx05ってこんな問題
年長さん向けの問題ですが、すごく難しいですね💦
途中までは楽しくお絵描きできそうですが、最後の2文でわり算と、かけ算の考え方が必要です。
この問題のポイントは次の点かなと思います。
- 「なみだみず」という、この問題オリジナルの表現がイメージできるか?(読解力)
- ひとつの池を6回に分けられるか?(池の1/6というわり算)
- 「1回で3個のなみだみず」をキープできるか?(かけ算) etc
すっっっごく難しいです。
「1回で3このなみだみず」とありますが、「1回」が「6分の1」になるという難しい問題です。
この問題を解く時には、親は「解けなくても当然!」という気持ちで、あたたかく見守りましょう。
大人がささっと解くなら次のようになるでしょうか。
3✖︎6=18
答え:18こ
式で書いてしまうとシンプルで簡単に見えますが、子どもにとってはとっても難しい問題ということを忘れないでくださいね!
1年前の様子(お宝▶︎親がしてきたこと)
お手上げ状態で、不正解(笑)
息子は小1の3月、ちょうど今から1年前にこの問題に初チャレンジして、お宝(不正解)でした。
その時にはお手上げ〜というくらい理解できていませんでした。笑
- 全ての文章がつながっていることが理解できず、「1回で飲むから、なみだ水は1個」という答え
- 「1回で3個のなみだみず」という言葉が理解できず、3回のむ絵になっている
「1回で3こ」の「で」が難しかったようです。
くり返し(かけ算)をあらわす言葉ということが理解できていなかったのでしょう。
「で」という一文字が理解できないだけで、問題が解けなくなります。
日本語を正確に理解するって難しいことなんですね。
親がしてきた工夫
お宝になってからは、「子どもにとっては難しい言葉」を意識して、日常会話でたくさん使うようにしてきました。
「朝ごはん、昼ごはん、夜ごはん。ごはんは1日で3回食べるね。」
「歯みがきは、朝と夜。1日で2回するよ。」
など、数の対応が体感できるような声かけをしてきました。
わからん帳で再チャレンジ!問題スタート!
「もうお手上げ〜」から1年後に、わからん帳で再チャレンジです!
どのくらい成長しているでしょうか?(^ ^)
【今日の約束】
最近の約束は「数え間違いをしないように、ゆっくり数えてほしい」というお願いです。これが定着するまで続けたいと思っています。今回で3回目になります。
息子自身が「区切って数えた」と言った言葉をそのまま使って、お願いしました。
数える時は区切って数えてね!
息子が以前に描いてくれた絵を見せて、説明します。
この時、区切って数えてたでしょ?
今日もそれがいいな~!
【1文目】
「ありんこの りんこちゃんが たびにでました。」
【ピンクの囲み】に黙々と描く。
リンコちゃんが背中に担いでいるのは、風呂敷。
【2文目】
「とてもとても とおい たび です。」
【黄色いマーカー】に、道を描き足して遠さを表現する。
描けた
【3文目】
「りんこちゃんは とちゅうで さびしくなって なきだしてしまいました。」
悲しそうな顔のりんこちゃんを描く。
描けた
【4文目】
「なみだが 一つ 二つと おちてきて、ついには おおきなおおきな いけが できました。」
四角い枠を描く。
描けた
もしかすると、「大きい」と「深い」を混同しているかも?
【5文目】
「そこで、りんこちゃんは、そのいけの なみだみずを のんでみることに しました。」
りんこちゃんは「ちゃん」だから女の子。女王あり。
ブーンと飛んで、こうやって飲む。
女王ありのりんこちゃんから、にょーんと出ているのは、したべろかな?笑
ここまでは順調。
【6文目】
「すると、6かいで のんでしまうことができました。」
ここから、ばぶんごの大苦戦が始まる。
「6回で飲む」ってどういうこと?
「6回で飲む」ということがどうしてもイメージできない。
「1回飲む」って、どういうことだと思う?
こうでしょ?
と言って、コップの水を1回ごくんと飲む。
続けて、「こうでしょ?」と言って、6回、ごくん、ごくん・・・と飲むところを見せてくれた。
「6回で飲む」はわかったかなと思ったら、
「のんでしまうことができました」って意味がわからない
「飲めたよ」っていうことだよ
文章の意味は何とかわかったかな?と思ったら、
ありは小さいから、大きな大きな池の水を6回で飲めるはずがないよね
と、オリジナルの設定を追加してしまった。
【赤い囲み】に池を3つに分けて描き、それぞれを6回で飲むという設定になってしまった。
【7文目】
「では、1かいで 3このなみだみずを のんだとしたら りんこちゃんが ながした なみだは なんこ だったのでしょう。 」
「3こ」っておかしくない?
なみだは「3粒」でしょ?
そっか、確かに「粒」の方がわかりやすいかもね。
そして、「6回」だったはずの【赤い囲み】のマルを、なみだみずの粒として数え始めた(マルは6回なので6粒ではない)。
1回で3粒のなみだみずを飲んだ絵は描けた?
と聞くと、バツを描いた。
池をぜんぶ飲んだってこと?
半分飲んだってこと?
さっきは池を3つに分けていたけど、今度は半分になった。
問題文に、オリジナルの設定を加えてしまっていることに気づいてほしいなぁ。
「半分」ってどこから出てきたの?
ありは小さいから、池の水を半分しか飲めないんじゃない?
でも、ぜんぶってことなのか、半分ってことなのかわからない。
ここでかなり引っ掛かっている。
じゃあ、両方描いてみてくれる?
全部だった場合と、半分だった場合。
そして、「全部だった場合」を【青い囲み】に描く。時間がかかったけど、きちんと描けている。正解。
次に、「半分の場合」で大苦戦・・・。(自分で設定しちゃっただけなのに・・・笑)
なみだ3つぶを半分に分けたいんだけど、
半分って、2つに分けることでしょ?
3粒を半分に分けると、2粒と1粒になるから・・・
と言っている。
「半分」の意味がまだ理解できてなかったか・・・(><)💦
半分って、同じ量、同じ数になるように、2つに分けることだねぇ。
え〜?じゃあ1粒が2粒になるから・・・
半分にした場合の数え方がわからなくて、大混乱している。【緑の囲み】
1粒を2つに分けると、ゼロになるってこと?
2粒になるってこと??
お菓子のおせんべいがあったので、
これを半分に分けるとどうなる?
と聞くと、半分に割った。
2分の1ってこと?
あ、いや違う、1分の1ってこと?
「2分の1ってことだよ〜!」と叫んであげたかったが、一人でブツブツ言って違う方向に進んでしまったので、何も言わずに様子を見る。
休憩したり、絵に戻ったりして、1時間半が経過した。
「お宝にする」とは言わないけど「う~ん、う~ん」とすごく悶えている。
正解は出ているんだけどなぁ・・・💦
わかんなくなっちゃったから描き直す
最後にもう1回だけ全部読んで、それで終わりにしようか!
【再度読む】
(全文をゆっくり、再度読む)
池が全部か、半分かがわからない〜
どっちだと思う?
(苦悶の表情で)全部だと思う。
全部の絵を描く。
そして再び、「1回で3このなみだみず」がわからなくて唸っている。
何とか【ピンクの囲み】の絵にたどり着く。
でも「1、2、3」と書いたので、見た目の数字をそのまま足してしまい、「2+2は・・・」と言っている。
えっ!?
2+2ってなに!?
さっきは正解できていたこともあり、強い口調で口出ししてしまった(><)💦
息子がびっくりして、涙目になる・・・。(ごめんよ〜💦)
余計なこと言って、しかも強い口調で傷つけてしまって、本当にごめんね
と謝って、仕切り直し。
危うかったけれど、最終的には「18粒」となった。
ギリギリ正解という感じ・・・💦
絵の全体像は下記(2枚)
ママの振り返り
問題を解いたら、解きっぱなしではもったいないです!
親が振り返って、今後に役立てましょう。
▶︎できたこと
- 1年前からはかなり成長していた。問題文が全部で一つということも理解して、何が求められているのか?を一生懸命考えていた。
▶︎難しかったこと
- 「半分」の意味
- 「1回で3このなみだみず」の意味
- 「6回でのんでしまうことができます」の意味
▶︎その他
- 私が強い口調で口出ししてしまったので、楽しいどんぐりタイムに水を差してしまった。正解を焦らず、お宝でも思考力はちゃんと育っているということを再認識して次に活かそう…。
「親の口出しはNG」を改めて意識する
私がなんとか正解にしてほしいと焦る気持ちから、息子に強い口調で指摘をしてしましいました。
猛反省です・・・。
改めて、次のポイントに気をつけていきます。
- 答えはおまけ
- 正解でも不正解でも「思考力」はきちんと養えている
- 親が正解に固執しないこと!
これから家庭でできること
ギリギリ正解・・・という感じだったので、まだまだ、この問題を通して日常生活でやることはありそうです。
- 「半分」の意味
- 「1回でいくつ」という「かけ算」の声かけ
- 一つのものを半分に分ける、という「わり算」の声かけ
★「半分」の意味があやふやだったのは不覚でした💦日常会話で使っていきます。
「このラムネ半分にわかるね。同じ数ずつになったかな〜?(独り言)」etc
★「かけ算」の声かけも引き続き意識していきます。
「朝ごはん、昼ごはん、夜ごはん。ごはんは1日で3回食べるね。」
「歯みがきは、朝と夜。1日で2回するよ。」etc
★1つのものを分けるという体感を意識します。
「このおせんべいを半分に分けよう!はい、2分の1枚ずつね」etc
まとめ
今回は、わが家の「0mx05」編の紹介をしました!
「親の口出しはNG」です〜
親が「正解してほしい〜!!」と焦ると、子どもに必ず伝わります。
答えはおまけ。不正解でも思考力はきちんとついている!
これを再認識しましょう。
自分に言い聞かせてます!
- 答えはおまけ
- 正解でも不正解でも「思考力」はきちんと養えている
- 親が正解に固執しないこと!
家庭で学力を養う工夫とは?
学力は家庭で養うものです。(学校の授業では、情報の整理をするだけ!)
今回は「半分」「かけ算思考」「わり算思考」の声かけをご紹介します。
お子さんに必要な声かけがあればぜひ試してみてくださいね!
★「半分」の意味
「このラムネ半分にわかるね。同じ数ずつになったかな〜?(独り言)」etc
★「かけ算」の声かけ
「朝ごはん、昼ごはん、夜ごはん。ごはんは1日で3回食べるね。」
「歯みがきは、朝と夜。1日で2回するよ。」etc
★「わり算」の声かけ(特に、1つのものを分けるという体感)
「このおせんべいを半分に分けよう!はい、2分の1枚ずつね」etc
今回の記事は以上です!いかがでしたか?
「答えはおまけ。焦らない。」
これを自分に言い聞かせて終わりたいと思います・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!