こんにちは!
どんぐり暦3年の、さよんごです。
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
どんぐり問題のやり方、これでいいのかな?💦
どんぐり問題の基本は家庭学習。
でも、家庭だけでやっていると、「このやり方で合ってるのかなぁ?」と心配になりますよね。
わが家では週に1回、ゼロイチ算数教室・山森朝子先生のオンライン教室を受けていますが、その様子がとっても参考になります。
そこで今回は、朝子先生のオンライン教室の様子を再現してお届けします!
口出しにならない声かけの様子など、とても参考になりますよ(^ ^)
また、今回の記事では、ただ答えを導くだけではない、子どもの発想力を大事にしたいというエピソードも紹介しています。
- どんぐり問題のやり方(朝子先生のお手本:2mx00編)
- 問題から飛び出る子どもの発想力を大事にしよう!
今回の記事がどんぐりママ・パパの参考になれば嬉しいです。
どんぐり問題のわかりやすい解説はこちら▼
目次
2mx00ってこんな問題
今回は巨大ひまわりの問題です。
「1本に5輪の花」
「6個ずつ」
「60個」
イメージすることが難しい言葉ですね。
この問題は、次の点がポイントかなと思います。
- 1本と1輪の区別がつくか?(知識/読解力)
- 1本に5輪の花をつけることができるか?(1:5の関係)(かけ算思考)
- 1輪の花に6こずつの種をくり返せるか?(かけ算思考)
- ぜんぶで「60個」の種を、6個ずつに分けることができるか?(わり算思考)etc
大人がささっと解くなら次のようになるでしょうか。
60個➗6個=10本
10本➗5輪=2本
答え:2本の巨大ひまわりを準備する
わり算が2回。
息子はまだ、わり算を習っていません。
難しいけれど、思考力が養われる、良い1問になりそうです!
朝子先生のオンライン、スタート!
ここからは、オンライン教室の様子をそのままお届けします!
- どんな声かけをしているか?
- 口出ししないで上手に誘導するにはどうしたらいいか?
など、とても参考になりますよ!
息子が最後まで楽しく解いている様子もご覧くださいね♪
【1文目】
「ある朝ハム次郎は、突然 巨大向日葵の種を 食べたいと思い、どうしたら手に入れることが 出来るのか 色々と調べました。」
ハム次郎が、巨大な種のことを考えている絵を描く。
【2文目】
「その結果、1本の巨大向日葵に5輪の花が咲き、そ の花に6個ずつの巨大向日葵の種ができることをつきとめました。」
「つきとめる」って?
わかった、ってことかな
ひまわりの種って何個あるの?
もう一回、読むね
この問題、難しい言葉を使っていると思うけど、わからない言葉なかった?
5輪は、花を数える時に使う言葉だから、1輪、2輪、3輪って数える
よく知ってるねえ
1本1輪のひまわりを、5本描く。本当は、1本に5輪。
1本のひまわりに、6個の種がちゃんと描けている。
【3文目】
「では、60個の巨大向日葵の種を食べるには、何本の巨大向日葵を準備すればいいでしょう。 」
準備??
準備って、お菓子の準備とか、宿題の準備とかであってる?
(初めての質問で戸惑う私)
・・・え~っと、そうだね、準備するって、用意するってことだね
種から用意するの?
種から準備すると、種を食べちゃうってことになる
誰が?
ハム次郎が
準備するのは、巨大ひまわりだよ?
苗から育てるの?
苗から育ててみようか
小さな声で「5×6=30」と言ったが、再度、一つずつ数えて30とわかった
(さっきと同じ絵を数える。)
まず最初、種が、1、2、3、・・・30。
絵を書いたところに30個種があるから、そこに5輪でしょ(再度30個数える)
これ全部合わせて、種が30個じゃん、5輪でしょ
だからもうここに答えが書いてあるんだけど・・・
だから、はなに種が6個ついてるんだから、6×5=30ってことで、5輪あるでしょ、
だから、ひまわりの苗を、5個用意することでいいんじゃない?
答え書いてもいい?
いいよ
「花」ってどうやって書く?
草かんむりに、イヒって書くよ
これでいい?
イとヒが逆かな?
もうちょっと綺麗に書くね
何度か消して、描き直している
答えは 花の苗を5こ用意することになる
【最後に通して読む】
じゃあ、最初から通して読むね
(全文、通して読む)
調べてる絵を描くの忘れてた
【ピンクの囲み】に描く。
パソコンで検索してるの・・・
ホームポジションから、カタカタ、カタカタってやる
「F」と「J」 でホームポジションでしょ
なんで知ってるの?
学校で習った。
だけど、ばぶくんは右利きだから、片手でやったほうがいいよ。
親指と小指とか。
中指の左ってなんだっけ?
薬指だよ
薬指とお父さん指を使って、カタカタってできるよ。
こっちの方が右利きのほうやりやすい。
実は、タイピングやるとき、左手で練習してる。
あまり得点はいらないから、右手でやってるけど。
得点があるんだ?
ゲームだからね
5本の巨大ひまわりの種を準備したらいい
5本の巨大ひまわりを準備したら、何個の種ができるの?
30個
ハム次郎は、何個食べたかったんだっけ?
30個と思ってた、100個?100個?100個なんだ~
(本当は100個じゃなくて、60個。冗談で言ってるだけかな?)
新しい絵を書き始めた。
で、これとこれ合わせて、60個。
1、2、3、4、5、6、7、8、9。
9かな?
(本当は10本。絵も5本と5本が描いてあるから、数え間違いかな?)
答えは?
答えは、花の苗を10個用意することになる
苗から準備するんだね
だって、種から用意することになると、もぐもぐって食べちゃうからだよ。
だからだよ。
(絵の全体像はこちら)
【朝子先生のコメント】
★できたこと
5輪の花の意味がわかっていたのには驚いた。
あと、「突き止める」という言葉が難しかったようですが、わからない言葉にちゃんと反応できるようになっているのも素晴らしいです。
★できなかったこと
1本の絵がない(1本に5輪の花)ので、答えは違っているが、とても惜しかった。
最後に通して読んだ時に、1本の巨大ひまわりも書いてる?と聞くと「うん」と言って、1輪をさらっと指さしてくれたので、1本と1輪の関係がよくわからなかったんだと思う。
特に男子が、1本に5つ花が咲くと思ってないようで、1本には1輪の花と思っている感じがする。
★その他
巨大ひまわりの本数を問うているが、苗を5個植えると言っていたので、本当にかわいいなあと思った。これまで苗で考えた子はいなかったので、とても新鮮だった。
あと、準備するというのも種から準備するのか?と思った子も初めてで、種を植えて準備するなら、ハム次郎が食べてしまうと心配しているばぶんごくんにも感動した。
どこの時点から準備するのかまで考えてくれた、ばぶんごくんでした。
親の振り返り
オンライン授業の様子を報告してもらったら、親の出番です!
子どもができたこと、できなかったことを整理して、今後に役立てましょう。
▶︎できたこと
- 花は「1輪」という数え方
- わからない言葉を質問できた(どんぐりを始めて3年でやっと…!!)
▶︎できなかったこと
- 1本の花に、5輪の花が咲くというイメージがわかなかった
▶︎その他
- 単なる「文章問題」という枠から飛び出て、種で用意するとハム次郎が食べちゃうから、苗から用意する、と自由な発想をすることができた。この個性を、大事にしていきたい。
家庭でできる工夫は何かな?
1本の花に、5輪の花が咲くというイメージをサポートしてあげようと思います。
お散歩中に、ちょうどいい花を見つけたら、
「花が3本生えているねぇ!1本のはなに、2輪の花がついてるね。」
「1本に2つの花が咲いてるねぇ。」etc
こんな感じでしょうか。(^ ^)
問題から飛び出る「子どもの発想力」を大事にしてあげよう!
どんぐり問題は、子どもの発想力が広がる工夫が散りばめられています。
今回の問題で考えてみると、
巨大ひまわりって、どんだけ大きいの?
ハム次郎は、どんな方法で突き止めたの?
1本に5輪も大きな花がついたら、重たくないのかな?
などなど、子どもそれぞれの物語が、楽しく広がりそうです。
私たち大人は、答えを出すために淡々と解くだけ、ということが多いと思いますが、それはちょっと寂しい気もしますね。
答えを出すだけにとどまらない、子どものイメージ力、発想力をぜひ大事にしてあげてください。
それはきっと、人生を楽しむ力につながると思います。
どんぐり問題は、思考力を育てるだけでなく、人生を楽しむ力もついていくんですね!
まとめ
今回は、ゼロイチ算数教室・山森朝子先生のオンライン教室の様子をお届けしました!
朝子先生のHP▶︎ゼロイチ算数教室/のんいく(https://zero1.info)
どんぐり問題の解き方
朝子先生の進め方を、おうちどんぐりの参考にしてみてはいかがでしょうか。
口出しにならない声かけや、最後まで楽しく解き切る様子など、私もいつも真似しています。
おかげで、どんぐりタイムが軌道に乗りました!
家庭でできる工夫:1本と1輪の
1本と1輪の違いがわかっていなければ、お散歩中がチャンスです!
ちょうどいい花を見つけたら、
「花が3本生えているねぇ!1本のはなに、2輪の花がついてるね。」
「1本に2つの花が咲いてるねぇ。」etc
など、会話をアップデートしてみてくださいね。
「子どもの発想力」は人生を楽しむ力になる!
どんぐり問題は、子どもの発想力が広がる工夫が散りばめられています。
答えを出すだけにとどまらない、子どものイメージ力、発想力をぜひ大事にしてあげてください。
それはきっと、人生を楽しむ力につながると思います。
今回の記事は以上です!
どんぐりタイムを「ただの勉強の時間」と捉えずに、豊かな発想力も親子で楽しめたらいいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。(^ ^)