こんにちは!どんぐり暦3年のさよんごです。
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
どんぐり問題が不正解(お宝)になったら大事にためておき、夏休みなどの長期休暇にわからん帳(お宝専用のクロッキー帳)で再チャレンジするのが基本です。
ですが、わが家ではお宝が多いので、長期休暇ではない時も週に1回、取り組んでいます。
0mxはひと通りお宝です。
1mxは3分の2がお宝。笑
そこで今回は、わが家のわからん帳の取り組みをご紹介します!
どんぐりっ子の絵の変化を、ご覧くださいね。
また、今回の記事では「0mxは間違えたって大丈夫!」ということもご紹介しています。
- どんぐり問題のやり方(わが家のわからん帳:0mx39編)
- 0mxは人生を楽しむ力を養う問題!(間違えたって大丈夫。子どもらしい想像力の広がりを親も楽しもう♪)
今回の記事がどんぐりママ・パパの参考になれば嬉しいです。
目次
0mx39ってこんな問題
一見、簡単そうに見えますが、実は子どもにとっては難しい言葉がぎゅうぎゅうに詰まった問題です。
- 見えない概念の「昨日・今日・明日」
- 子どもにとって非常に難しい「〜まで」「ずつ」という言葉・・・
ポイントは以下のあたりかなと思います。
- 子どもにとって難しい言葉が理解できるか?(あつめる、〜までに、きのう・きょう・あした、ずつ、よてい、みんなで etc)
- 今日3本、明日3本集めることが理解できるか?(読解力)
- ほうきを全部、たすことができるか?(たし算)etc
大人はサラッと簡単に解けるかもしれません。
16+3+3=22
答え:22本
でも、子どもにとってはとてもハードルの高い難問!ということを覚えておいてくださいね。
息子がどこで苦悩しているか?をご覧いただくと、
おうちどんぐりの参考になると思います(^^
【年長】お宝1回目
年長の夏に、1回目のチャレンジです!
その時の絵がこちら。
- ほうき(というかデッキブラシ?)が10本描いてあるだけ
見事にお宝です。笑
成長がゆっくりで、できない事の方がはるかに多かった懐かしい時代ですw
【小2】お宝2回目
それから2年後(小2夏)に、2回目のチャレンジです!
できたこと
- ほうきの形がわかっている。ほうきを集める仕組みも考えて楽しそう
- 16本あつめた様子が描けている
- 今日と明日は3本ずつの絵が描けた!
できなかったこと
- 「今日と明日は3本ずつ集める予定です」を読むと、どういう意味か聞かれた。難しい文章だ。
- 「明日っていつ?」と聞かれた。まだ「明日」が難しい。
- 最終的に「今日と明日」の数だけを数えてしまった。「みんなで」という言葉も難しい。
結構いいところまでいきました〜!
が、最後に合計を出すところで、「みんなで」が全体を含む言葉ということが見抜けずにお宝になりました。
【小3】3回目のチャレンジ!
2回のお宝から1年後(小3夏)、わからん帳で3回目のチャレンジです!
ここからは、おうちどんぐりの様子を、再現してお届けします。
今回はどんな成長を見せてくれるでしょうか?(^ ^)
ちなみに、わが家では土曜日はテレビを見ていい日です。だけど、テレビの後だと絵が雑になる気がしたので、今日はその前にどんぐりをすることにしました!
絵が雑になる原因が、必ずあります。
お子さんの様子をよく観察して、ベストな時間を見つけてくださいね。
【今日の約束】
絵を見ながら考えようね。
最近の約束は、“視”考力を養うためにこの約束にしている。
(でも、まだピンときていないようだ。どうやったら伝わるかな〜・・・)
【1文目】5分
「そらとぶ ほうきを あつめている まじょが います。」
右下にていねいに魔女を描く。
今日は最初から色がついている。
魔女のぼうしって紫のイメージなんだよ。
ほうきは茶色で・・・服は黒。
【2文目】5分
「きのうまでに、16ぽんの ほうきを あつめました。」
右ページ上の方に描き直す。
『そして魔女は、そのほうきを全部無くしてしまいました。さて、最初にあったほうきは何本でしょう?』
なんだそんなの簡単じゃん。16本。
・・・そんなどんぐり問題があったら簡単だね。混乱しないから。
問題文を自分で作った。しかも簡単。笑
紫色の帽子を再度、塗る。紫色は欠かせないようだ。
ちょっとこれ失敗したからバツしよう
ほうきを描くスペースがなくなったようだ。
カートになっている。これなら描ける。
なんでこんなに、ほうきが必要なんだろうね。
ふつう1本くらいでいいけどね。
もしかしてほうきの頭を壊して家を作るつもりなんじゃない?
問題文に疑問を持っている。笑
子どもならではの自由な発想。いいな〜。
なるほどね~。いっぱい集めているもんね。
ゆっくり丁寧に、ほうきを1本1本描いていく。
描けた。ほうき16本。
帽子の中にあったり、帽子から生えたりしている
16本あるか数え直している。丁寧でいい感じ。
ここまで順調。
【3文目】30分
「きょうと あしたは 3ぼんずつ あつめる よていです。」
この文章で大苦戦する。
どういう意味?
1年前も同じ文章で同じことを聞いた。(^^;
どの言葉がわからなかった?
2行目の言葉、全部
単語を一つずつ確認していくと、どうやら「ずつ」に引っかかっている。
ずつには、2つの意味があるよ。1つ目は、同じ数ずつ分けること。例えば、「グミを3人で8粒ずつ分けてね。」
2つめは、同じ数を繰り返すこと。「先生は生徒に教科書を1冊ずつ配りました。」とかね。
鉛筆で遊んだり、ぼーっとしている。たぶん考えているか心の充電中なのでそっと見守る。
3本ずつがわかんない。“今日”の絵が描けない。
集めるってわかる?一つのところに持ってくるっていう意味。ウルトラマンのフィギュアが散らばってるから集めて、とか
3本ずつ集める、がわからない。今日と明日は3本ずつ・・・意味わかんない
3本を1つずつに分けるって意味かなぁ?・・・意味わかんない・・・
「3本ずつ」のイメージが広がってしまって、苦悩している。
問題文を頭から読んでみる。
う~ん・・・じゃあもう描こうかなぁ
うん、描いてみて
変な顔をしたりふざけたりしている。
最終的に、今日「3本ずつを3セット」、明日「3本ずつを3セット」の絵になった。
どうやら「3本ずつ」がどこにかかるのかが、わからなかったようだ。
「3セット」は息子が追加した設定で問題文には登場しない・・・。
【4文目】20分
「よていどおりに あつまると ほうきは みんなで なんぼんに なるかな。」
(今日と明日の絵を指して)この絵のことかなぁ・・・じゃあ今日と明日の絵のこと言ってると思うから、それ描くね
うん、わかったよ。
ところで「みんなで」って意味わかる?
全部ってことでしょ?
そうそう。意味はわかっているようだ。
しばらく鉛筆で遊んでいる。
今日と明日のことかなぁ?今日と明日のことでもいいの?
みんなでなんぼんになるかなって聞かれてるね
調べてみたら、9本になった(3本が3セット)・・・・
9+9は、5と5で10、4と4で8、だから18。
答えは間違えているけど、デンタくんはサラッと使えている。笑
「答え 18ぽん」で、またお宝〜😅(本当は22本)
親の振り返り
問題を解いた後は、親の振り返りです。
できたこと、できなかったことを整理して、日常生活を工夫していきましょう!
▶︎できたこと
- 魔女の絵、16本のほうきの絵を丁寧に描くことができた
- 1時間、じっくり考えて粘ることができた
- 数の合成と分解(デンタくん)がサラッと使えていた
▶︎できなかったこと
- 「今日と明日は3本ずつ集める」の意味がわからなかった
- 「みんなで何本」が、昨日までのほうきも含める、ということがわからなかった
今回は大苦戦しました!
「今日と明日は3本ずつ」がとっても難しいようでした。
小2で解いた時は、ちゃんとできたところなのですが・・・💦
一つひとつの言葉は理解できていると思うのですが、どうして苦戦しているのかわからないから、何をサポートしたらいいのかわからない・・・。
そこで、朝子先生に相談しました。
結論としては、
そんな日もある!
ということでした 笑
ばぶんごくん、個々の言葉の意味は理解できていると思います。もっと難しい問題だって解けてるでしょ?
だから、そんな日もあります。笑
1年後にもう一度解いたら、なんでこんな簡単なのに解けなかったんだろう?って思うかも。
そ、そうなんですか?
「〜まで」も「〜ずつ」も、まだまだ理解できてないのかなと、焦ってしまいました😅
それよりも、魔女が何をしたいのかわからなかったんじゃないかな?
「なんで16本も集めるんだろう?家でも建てるのかな?」と言ってましたね。笑
0mxは、そうやってイメージを膨らませてもらうための問題でもあるんです!
まだ感情教育が真っ盛りの子ども向けの問題だし。
なるほど!年長さん向けですもんね。
そうそう。
あっさり解けちゃう子や、どんぐり問題を遅くから始めた子は、どんぐり問題を「問題」として捉えるので、魔女がほうきを何本集めようとまったく気にしません。
あ〜・・・私も自分が解いた時には、まったく気になりませんでした・・・。
でしょ?笑
0mxの世界観って、「不思議」とか「感情」を豊かにしてくれる問題なんです。
どんぐりを早くから始めた子たちは、この世界観を味わえるのでラッキーです。
そこに正解を求めても仕方ない側面もあります。
間違えても、想像力が広がった方が人生を楽しめる子になりますよ!
・・・ということでした!
0mxって、なんて素敵な問題なのでしょう!
「間違えても人生を楽しめようになる算数文章問題」なんて、なかなかありません(^^
どんぐり問題に出会えてよかったです。
まとめ
今回の記事では、
- どんぐり問題のやり方(わが家のわからん帳:0mx39編)
- 0mxは人生を楽しむ力を養う問題!(間違えたって大丈夫。子どもらしい想像力の広がりを親も楽しもう♪)
についてご紹介しました!
魔女の問題、ここがポイント!
ほうきを集める魔女の問題、いかがでしたか?
一見、簡単そうですが、
- 見えない概念の「昨日・今日・明日」
- 子どもにとって非常に難しい「〜まで」「ずつ」という言葉・・・
子どもにとっては難しい言葉がぎゅうぎゅうに詰まった問題でしたね!
問題文とポイントは、以下のとおりです。
- 子どもにとって難しい言葉が理解できるか?(あつめる、〜までに、きのう・きょう・あした、ずつ、よてい、みんなで etc)
- 今日3本、明日3本集めることが理解できるか?(読解力)
- ほうきを全部、たすことができるか?(たし算)etc
大人にとってはきっと簡単です。笑
16+3+3=22
答え:22本
息子の場合
年長さん、小2、小3とでチャレンジしましたが、まだお宝です〜w
【1回目】年長の春
- ほうき(というかデッキブラシ?)が10本描いてあるだけ
ということで、見事にお宝でした。笑
【2回目】小2の夏
▶︎できたこと
- ほうきの形がわかっている。ほうきを集める仕組みも考えて楽しそう
- 16本あつめた様子が描けている
- 今日と明日は3本ずつの絵が描けた!
▶︎できなかったこと
- 「今日と明日は3本ずつ集める予定です」を読むと、どういう意味か聞かれた。難しい文章だ。
- 「明日っていつ?」と聞かれた。まだ「明日」が難しい。
- 最終的に「今日と明日」の数だけを数えてしまった。「みんなで」も難しい。
結構いいところまでいきましたが、「みんなで」がわからずお宝になりました。
【3回目】小3の夏
▶︎できたこと
- 魔女の絵、16本のほうきの絵を丁寧に描くことができた
- 1時間、じっくり考えて粘ることができた
- 数の合成と分解(デンタくん)がサラッと使えていた
▶︎できなかったこと
- 「今日と明日は3本ずつ集める」の意味がわからなかった
- 「みんなで何本」が、昨日までのほうきも含める、ということが見抜けなかった
小3になったので今回は正解できるかな?と思ったのですが、まさかの大苦戦でした〜!
特に「今日と明日は3本ずつ集める」が難しかったようです。小2ではここはすんなりできていたのですが・・・。
朝子先生に相談したところ、
そんな日もある!
ということだったので、楽な気持ちで見守りたいと思います。
個々の言葉は、理解できていると思いますよ。
だから大丈夫です!
0mxは想像力を楽しむ問題でもある!
0mxは、感情教育まっ盛りの子どもを対象にしているので、どんぐり問題の中でもちょっと特別な立ち位置です。(^ ^)
- イメージを膨らませることができるので、子どもの「不思議」や「感情」を豊かにしてくれる
- たとえ不正解だったとしても、想像力が広がることで、人生を楽しむ力を養える
このような特徴があるそうです。
論理的な思考力だけでなく、子どもならではのイメージを膨らませて楽しんでもらう目的もあるのですね。
0mxの文章は、人によって解釈に幅がある(どのようにも解釈ができる)ので、今回の息子のように、
簡単そうな問題なのに、苦戦してなかなか解けない・・・😢
なんてこともあるかもしれません。
そんな時には、
ああ、この子は今、子どもだけの世界観を味わっているんだな。
人生を楽しむ力をつけているんだな〜😄✨
と捉えてみてはいかがでしょうか?(^ ^)
何年たっても解けない0mxがあるかもしれません。
でも、焦らなくていいのです〜!
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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