ごあいさつ

【親ができる会話の工夫】大事な言葉「倍」をきちんと子どもの中に落とし込める会話とは?(1mx99赤白チューリップ)

さよんご
さよんご

こんにちは!

どんぐり暦4年めの、さよんごです。

子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。

今回は、「朝子先生のオンライン教室を再現してみた」シリーズです♪


わが家では週に1回、ゼロイチ算数教室・山森朝子先生のオンライン教室を受けています。

朝子先生
朝子先生

東京でゼロイチ算数教室をやってます!

朝子先生と息子のオンライン教室の様子は、おうちどんぐりに使えるヒントが盛りだくさん!

  • どんぐり問題の解き方
  • 絶妙な声かけ(口出しにならない、子どもの気分を害さない!)
  • 子どもと楽しく解いている様子

などなど、ぜひ参考にしてくださいね(^ ^)

さよんご
さよんご

どんぐりタイムは週に1〜2回の貴重な時間

質を高めることで、効率よく子どもの思考力を養えます!

また、今回の記事では、大事な言葉「倍」の使い方についても紹介しています。

朝子先生
朝子先生

「倍」を理解すれば、わり算につながっていく。

とても大事な言葉です!

今回の記事でわかること
  • どんぐり問題のやり方(朝子先生のお手本:1mx99編)
  • 大事な言葉「倍」の使い方(サラッと流さず、具体的に丁寧に会話する)

今回の記事が、どんぐりママ・パパの参考になれば嬉しいです。

どんぐり先生紹介コーナー

山森 朝子 先生。東京都で「ゼロイチ算数教室」を主催。どんぐり問題を完全ノーヒントで解く算数教室をはじめ、インストラクター養成講座、お母さん向けオンライン座談会の開催、YouTube投稿など多岐にわたって活躍中。【HP】https://zero1.info【YouTube】ゼロイチ 朝子

どんぐり問題の解き方

解き方の基本はこちらから👉【「どんぐり倶楽部」の「良質の算数文章問題」の解き方と注意点】(どんぐり倶楽部公式HPより)

どんぐり問題のわかりやすい解説はこちら▼

1mx99ってこんな問題

1mx99

赤いチューリプと白いチューリップがあります。赤は白より28本多く、赤は全部で32本です。では、赤と白を合わせた数は、白の数の何倍になっているしょう。

どんぐり倶楽部の良質の算数問題「どんぐり問題」小1向け100題より

難しい〜!

赤は何本?・・・32本なの?・・・赤と白を合わせるの??・・・白の数の何倍?・・・白って何本だ??

問題文をいったりきたりしないと、何がどうなっているのか関係性がよくわかりません。

この問題のポイントは、次の点かなと思います。

ポイント
  • まず、赤いチューリップと白いチューリップの数の調整が正確にできるか?(読解力、ひき算、足し算)
  • 「赤と白を合わせた数」が「白の数」の何倍か?がわかるか?(読解力、「倍」の理解)  etc

では、まずは私が式で解いてみましょうか!

赤いチューリップ:32本

白いチューリップ:32本ー28本=4本

赤➕白:32本➕4本=36本

白の何倍?:36本➗4本=9倍

答え:白の9倍

何とかできましたが、ややこしくて2回、計算ミスしました 笑

さよんご
さよんご

数字だけをいじっていると、自分が何を求めたいのか、わからなくなってきます

朝子先生のオンライン、スタート!

ここからは、オンライン教室の様子をそのままお届けします!

  • どんな声かけをしているか?
  • 解き始めから終わりまで、どのように進めているか?
  • 口出ししないで、上手に誘導するにはどうしたらいいか?
  • 最後まで楽しく解くって、どんな感じ?

などなどおうちどんぐりの参考にしてくださいね!

【1文目】

朝子先生
朝子先生

「赤いチューリプと白いチューリップがあります

右ページ下に、チューリップを赤白1本ずつ描く

ばぶんご
ばぶんご

季節に合わせまして

朝子先生
朝子先生

ちょうどチューリップが咲く頃じゃない?

今の季節(4月)に

ばぶんご
ばぶんご

そうやって書いてないの?

朝子先生
朝子先生

チューリップ、駅とかで見かける?

あんまり見ない?

ばぶんご
ばぶんご

学校で見る。学校でチューリップ育ててるから。

あと、朝顔も育てたことあるよ。

【2文目】

朝子先生
朝子先生

赤は白より28本多く、赤は全部で32本です

ばぶんご
ばぶんご

なんだったっけ?

再度、半分まで読む

朝子先生
朝子先生

赤は白より28本多く、」

ばぶんご
ばぶんご

それで~、赤は全部で?

朝子先生
朝子先生

「…赤は全部で32本です

ばぶんご
ばぶんご

白を合わせて?

朝子先生
朝子先生

じゃあ、まず「赤は白より28本多い」ことが、わかる絵を描こうか

ばぶんご
ばぶんご

白のチューリップ、合わせて?

合わせないで?

朝子先生
朝子先生

どっちだと思う?

ばぶんご
ばぶんご

赤だけだと思う

朝子先生
朝子先生

じゃあ、その絵を描こう

赤い花を描いて、鉛筆に持ち替えて葉っぱを描き、赤いチューリップを描いて、鉛筆で葉っぱを描き、をくり返していく

何も喋らず、もくもくと描いていく

赤10個描いたら、描くところがなくなったので、左ページへ。

今度は、花だけ描いていく。しかも5個ずつ書いている。

たまたまかな?と思ったけど、自分で「5ずつ」に調整している~!

やるなあ~、ばぶんごくん

数えるときは、10ずつ、撫でるように数えるようになっている。

赤をプラス20本(左ページ)書いたところで、茎と葉っぱを描いていく

ばぶんご
ばぶんご

赤は全部で32枚だったっけ?

朝子先生
朝子先生

「赤は全部で32本です」

赤を32本書いてから、考え始めるばぶごくん

ばぶんご
ばぶんご

赤は白より28本多いんだよね・・・

朝子先生、赤は白より28本多いんだよね?

朝子先生
朝子先生

「赤は白より28本多い」んだね

ばぶんご
ばぶんご

28本であってるよね?

朝子先生
朝子先生

「28本多い」んだね

うんとは絶対言わない私(笑)

お、白い花を描き始めた。

何本描くのかな~・・・4本で止まった~!!

ばぶんご
ばぶんご

描けた。

まず最初、赤の「全部で」を描いて、最初に言ったのを描いて、28本多いから、28本数えて、それだけだから、4本残ったから、白い花は4本になった

朝子先生
朝子先生

お~、白い花は4本になったんだ~

ここまでばっちりだ~

【3文目】

ばぶんご
ばぶんご

「何倍」ってどう言う意味?

朝子先生
朝子先生

2の3倍は?って聞かれたら?

ばぶんご
ばぶんご

わかんない、習ってないし

朝子先生
朝子先生

2の3倍って難しい?

ばぶんご
ばぶんご

難しい

習ってないし・・・

朝子先生
朝子先生

そっか~、習ってないか・・・

え~っとね・・・

ばぶんご
ばぶんご

・・・やっぱり習ったけどわすれちゃった

朝子先生
朝子先生

3の2倍って何になると思う?

かんでもいいよ

ばぶんご
ばぶんご

6

朝子先生
朝子先生

正解~

3が1倍のとき、3が1個分あるってことだよ

3の2倍っていうときは、3が2個分になるよ

ばぶんご
ばぶんご

ってことは4が何個でしょうってこと?

ってことは、倍っていうのは、何が何個ってこと?

朝子先生
朝子先生

思った通りに書いていいよ

朝子先生
朝子先生

基準があって、その基準の何個ぶんってなるね。

今、ばぶんごくんが片手しかなかったら、5本が1個分で5の1倍、両手あったら、5が2個分あるから5の2倍って言うよ

ばぶんご
ばぶんご

ってことは4が何個でしょうってこと?

ってことは、倍っていうのは、何が何個ってこと?

朝子先生
朝子先生

やってみて〜

赤の4本をまるで囲って「1ばい」と書いている

ばぶんご
ばぶんご

ここにわかりやすいように1ばいって書いた

4本ずつ囲いながら、2ばいと描いていく

途中から囲い方も変わってきたぞ~、近いものを囲っていくようになっている

指で絵をおさえながら、確認している

囲みの中が4個ずつあるかどうか、丁寧に確認している

朝子先生
朝子先生

最後にもう一回読もうか?

ばぶんご
ばぶんご

覚えてるから大丈夫だよ。

赤は白の何倍でしょう、でしょ?

違うんだよな〜笑

朝子先生
朝子先生

もう一回、読もうかな〜

再度読むと

ばぶんご
ばぶんご

あ、赤と白を合わせた数だった・・・

気づいた

「9倍」と答えを書いた

朝子先生
朝子先生

最初から通して読む?

ばぶんご
ばぶんご

最初から読んでみる

1文ずつちゃんと確認している

赤を1、2、3、4と数え始めた

そして32個あるかどうか確認している

正解を伝えた後、しばらくおしゃべりをして終了する

絵の全体像

【朝子先生のコメント】

難しかったこと

「倍」は、教科書の同じパターン(かけ算など)で出てくるとわかるけど、違う設定だとわからなくなることもあります

引き続き、目に見えるように倍の入った会話をしてあげてください

今回の問題で、少し倍のことがわかったかな~

習ってないからできないということは、ばぶんごくんには言ってほしくなかったけど(泣)

できたこと

今日も「まず最初」が出てきました

ばぶんごくんからこの言葉を聞くと、ワクワクしてしまいます

28本多いという絵が、ばっちり描けました

しかもさらっと

32本の描き方もかなり進化しています

5本ずつ並んでいるので数えやすい~♪

意識が変わってきています

親の振り返り

オンライン授業の様子を報告してもらったら、親の出番です!

子どもができたこと、できなかったことを整理して、今後に役立てましょう。

親の振り返り

▶︎できたこと

  • 「〜より◯◯多い」絵がきちんと描けた
  • 「28本」の描き方が変化してきた(5本ずつのまとまりで描いて見やすい、数えやすい)

▶︎できなかったこと

  • 「倍」が難しかった

大事な言葉「倍」が、まだ落とし込めていなかった

これまでも

  • おやつを分けるときに「ばぶんご君のグミは、ママの3倍だね!」
  • オセロで私が負けた時に、「ばぶんご君の方が、ママの2倍もあるね!」

といった感じで、「倍」を使うように意識してきました。

ですが、息子の中には何も留まっていなかったようです。

さよんご
さよんご

とほほ、です 笑

朝子先生
朝子先生

サラッと言葉を使うと、子どもが「倍」を落とし込めていないのかもしれません。

もっと丁寧に、頭の中で「倍」がリアルにイメージできるように使ってみてください!

親が言葉を、ていねいに、深く使っていくことが足りていなかったようです。

「倍」の使い方(例)
  • おやつを分けるときには・・・

「ママのグミが5粒で、ばぶんご君は15粒。5、10、15だから・・・ばぶんご君の方が、ママの3倍多いね!」

  • オセロの最後に、コマの数を比べるときには・・・

「ママのオセロがこのくらい(指で測って)でしょ?ばぶんご君のオセロは・・・(指で)ひとつ、ふたつ、二つ分だね!ママの2倍多いね!」

このように、時間をかけて、丁寧に「倍」を使っていこうと思います!

まとめ

今回は、ゼロイチ算数教室・山森朝子先生のオンライン教室の様子をお届けしました!

朝子先生のHP▶︎ゼロイチ算数教室/のんいく(https://zero1.info

大事な言葉「倍」を日常生活で使っていこう!

「倍」を理解して、これがいずれ割り算につながっていきます。

「倍」をきちんと頭の中でイメージできることが、とても大切です。

特に大事なのは、

何を基準に「1」とするのか?

ということです。

  • この場合は、お母さんの「5個のグミ」が「1」
  • この場合は、お母さんのオセロの合計が「1」

など、「1」はその時のケースによって何でも設定されます。

これが子どもの中でピン!とくるまで、日常生活でしつこく、でも丁寧に使ってあげてくださいね!

「倍」の使い方の(例)
  • おやつを分けるときには・・・

「ママのグミが5粒で、ばぶんご君は15粒。5、10、15だから・・・ばぶんご君の方が、ママの3倍多いね!」

  • オセロの最後に、コマの数を比べるときには・・・

「ママのオセロがこのくらい(指で測って)でしょ?ばぶんご君のオセロは・・・(指で)ひとつ、ふたつ、二つ分だね!ママの2倍多いね!」


今回の記事は以上です!

いかがでしたか?

日常生活の会話を、ゆっくり・丁寧にしていくこと。

最近、意識できていなかったので、改めて気を引き締めたいと思います。

さよんご
さよんご

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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