こんにちは!どんぐり暦3年半のさよんごです。
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
どんぐり問題は、家庭学習が基本です。
でも、自分(と子ども)だけで取り組んでいると、
- どんぐり問題の解き方、これでいいのかな?
- うまくいかなくて焦っちゃう・・・
などなど、疑問や不安が出てくるものです。
そこで今回は、おうちどんぐりの参考にしていただけるよう、わが家のどんぐりタイムを再現してお届けします。
どんぐり倶楽部の基本に忠実、を心がけています!
- どんぐり問題のやり方(わが家の場合:2mx59編)
今回の記事がどんぐりママ・パパの参考になれば嬉しいです。
目次
2mx59ってこんな問題
これはまた複雑な問題ですね・・・💦
何が何の8倍なのか、2倍なのかを見抜くために、一言ひとことに気をつけないといけません。
また、「得点」という言葉が唐突に出てくるので、どんな得点なのか仮説を立てないといけません。
- 何が何の8倍なのか、何が何の2倍なのか、「倍の基準」を見抜けるか?
- 「得点」の仮説を立てることができるか?
まずは私が計算式で解いてみましょう〜。ややこしいけどできるかな・・・(ドキドキ)。
まず状況を整理すると・・・
- 1回目▶︎デンコウ:センコウ=8:1
- 2回目▶︎デンコウ:センコウ=?:1回目のデンコウ×2
得点を点数と仮定すると、
- 1回目▶︎デンコウ:センコウ=8点:1点
- 2回目▶︎デンコウ:センコウ=?:16点
点数の累計は・・・
- センコウくんの点数は17点
- デンコウの点数は8点
デンコウ君がセンコウ君に追いつくためには・・・
- 17ー8=9点
となるから、1回目のセンコウ君は1点だから9点だと9倍
答え:9倍
めっちゃ複雑!頭の体操になりました!笑
【小3・2月】おうちどんぐりスタート!(53分)
ここからは、お家どんぐりを再現してお届け!
どんぐり問題の進め方や、私が口出しをグッと堪える様子など、おうちどんぐりの参考にしていただけたら嬉しいです。
【問題選び】
ちょっとややこしそうだけど・・・これでいいや
じっくり選んで決定!
【最初のお願い】
一筆ずつ、ピタッと止めてね
ていねいに描いてもらうためのお願い。
【1文目】7分
「センコウ君とデンコウ君が火花飛ばし競争を2回しました。」
火花ってなに?
しばらく火花の説明をする。焚き火の火花。花火の火花。金属の火花。画像を見ながら説明した。
てことは、電車の火花もある?
あるねぇ!電車のタイヤと線路が擦れて火花が出る
右ページ右下からかく。
デンコウってなに?
なんだろうね
じゃあ、電気の電ってことにしよう
電車のタイヤを擦って火花がとんでいる絵が描けた。
1回分しかなかったので、
火花飛ばし競争を2回したところ描けた?
2回目の絵も描いてくれた。
【2文目】15分
「1回目はセンコウ君の後に、デンコウ君がセンコウ君の8倍の火花を飛ばし・・・」
デンコウくんを読むと
はいそこまで~!そこからややこしくなるんだよね〜
爆笑。
センコウ君とデンコウ君=8:1の絵を描いた。
8倍はあってるけど、逆になっている。
「・・・2回目はセンコウ君が1回目のデンコウ君の 2倍の火花を飛ばしました。」
ん?ん?ん?ん?ちょっとややこしいからもう一回読んで
「2回目は・・・」
そこまで!
左ページに移動して、「2回目」と文字で書く。
「センコウ君が・・・」
そこまで!
なんと、一言一言、自分で区切って描いている!!!
ややこしい問題でも、一言ずつ描けば先に進める。素晴らしい✨長い人生の中でこれは大事なこと。これを忘れないでほしいなぁ。
2回目の文字の下に、せんこうくんを描いた
「1回目のデンコウくんの・・・」
そこまで!
「一回目」の文字とデンコウくんをかく
あれ?センコウくんがデンコウくんの8倍じゃなかった?
2文目をもう一度読み直し、逆だということに気づいた。
目がかゆくて、顔を洗ったり目薬さしたりで休憩7分
3枚目追加
デンコウくん:センコウくん=8:1の絵が描けた!(1回目火花飛ばし)
「・・・2回目はセンコウ君が1回目のデンコウ君の2倍の火花を飛ばしました。」
読み直した。
左ページに戻って、センコウ君に「2倍」の文字を追加した。
【3文目】16分
「次で、デンコウ君がセンコウ君と同点になるためには、1回目にセンコウ君が出した得点の何倍を得点すればいいでしょう。」
ん?ん?ん?ん?1回目どれくらい(得点を)出したかわかんないじゃん
得点ていきなり言われてもなぁ
突然、得点という言葉が出てきて困っている。ぶつぶつ言っている。
4枚目追加
デンコウくんは8倍飛ばしたから・・・それでセンコウくんが2倍飛ばして・・・
うんうん、描きたいことはわかる!なんの8倍か、なんの2倍かは理解できている〜 ♪
・・・で・・・何倍かなぁ・・・う~ん・・・急に言われても・・・
詰まってしまった。
得点をどうやってあらわそうかねぇ
と声かけしてみた。
じゃあメートルであらわす?
好きに考えていいよ
4枚目の下の方に、8倍=8m、その2倍で16mの絵を描いた
じゃ、答えかくね
えっ、もう出たの?(思わず聞いてしまった💦)
あ、やっぱ小さすぎてわかんなかったから、新しい紙に書くね
5枚目追加
えっと、まず最初・・・
2回目の絵から、上の方から描いていく
8の2倍は16mだから・・・これ2回目の絵ね
で、1回目に遡って・・・デンコウくんは・・・これで16m・・・カッコ16倍ってことね。そして、1m・・・そこから一気に追い抜いて、16mで同点・・・これは、同点になるための絵ね。
デンコウ君がセンコウ君の8倍
まるで囲んだ右横に、1回目の8:1の絵を追加してくれた。
答え、16倍
おしゃべり休憩、トイレ休憩(12分)
【最後に通して読む】3分
通して読んだ。
あまり真剣に聞いていないなぁ。
お宝を伝える。
親の振り返り
問題を解いた後は、親の振り返りです。
できたこと、できなかったことを整理して、日常生活を工夫していきましょう!
できたこと
- なんの8倍か、なんの2倍か、倍の基準が理解できていた!
- ややこしい問題でも一言ずつ区切って絵にしていた!
できなかったこと
- 1回目と2回目の得点が累積することに気づかなかった
- 「得点」という言葉が唐突に登場して混乱してしまった
難しい(複雑な)問題なのに、よくがんばりました!
ややこしい文章を読み解き、誰が主語なのかきちんと見抜き、誰が何の8倍なのか?誰が何の2倍なのか?という倍の基準をしっかり理解できていました!16mになれば同じ高さになるという絵が描けただけでもよくできました。
1回目と2回目の得点が累積するというゲームのルールが思い浮かばなかったようで、とにかく16mの高さにするためには・・・という視点で答えを出していました。が、これはどの子もよくあるそうです(朝子先生に聞いたよ)。
そして、何より素晴らしかったのは、一言ひとことに区切って絵に描いていたこと。とってもややこしい問題でしたが、「わかんない〜!」と放り投げず、一言ずつ区切って淡々の絵にしました。これは大人になって困難に直面した時にも役立つ力です。
答えを出すためだけではない、生きる力を養うどんぐり問題。続けてきて良かったです・・・!
まとめ
今回の記事では、
- どんぐり問題のやり方(わが家の2mx59)
についてご紹介しました!
問題文のポイント
デンコウ君とセンコウ君の問題、いかがでしたか?
倍の基準をに見抜き、得点の仮説を立てないといけないややこし〜い問題でしたね!
- 何が何の8倍か、何が何の2倍なのか、「倍の基準」を見抜けるか?
- 「得点」の仮説を立てることができるか?
私が計算式で解いてみましたが、ほとんど情報整理でした!
まず状況を整理すると・・・
- 1回目▶︎デンコウ:センコウ=8:1
- 2回目▶︎デンコウ:センコウ=?:1回目のデンコウ×2
得点を点数と仮定すると、
- 1回目▶︎デンコウ:センコウ=8点:1点
- 2回目▶︎デンコウ:センコウ=?:16点
点数の累計は・・・
- センコウくんの点数は17点
- デンコウの点数は8点
デンコウ君がセンコウ君に追いつくためには・・・
- 17ー8=9点
となるから、1回目のセンコウ君は1点だから9点だと9倍
答え:9倍
息子の場合:小3・3月(お宝)
とってもややこしい問題でしたが、一言ずつ淡々と絵に描く・・・という姿勢はとっても素敵でした。この力は、大人になってからも必ず役に立つはず。答えだけではない、生きる力を養うどんぐり問題を続けてきて、良かったなぁと思いました!
今回の挑戦では16m(16倍)というところまでかけました。いつか、ゲームは1回戦と2回戦の合計で競い合うというルールに気づいてくれたら解けるでしょう〜。のんびりいこう✨
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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