こんにちは!どんぐり暦3年のさよんごです。
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
どんぐり問題、お宝(不正解)だった〜💦
子どもが不正解だったら、親の出番!
理解できていなかった言葉を、日常会話で親が意識して使っていくことで、子どもの学力が養われます。
そこで今回は、子どもの学力を養う「深い会話」の秘訣をご紹介します!
- 不正解から正解に導く「深い会話」とは?(対象物を深く味わう)
- 深い会話で絵がどのように変化したか?(0mx01編:わが家の場合)
「深い会話」をする前の息子の絵が、どのように変化したか?を通して、親子の会話の大切さを解説します。
どんぐり問題を解いている様子も紹介していますので、声かけなどの参考にしてくださいね!
わかりやすい解説は下記▼
目次
0mx01はこんな問題
これは、年長さん向け、2問目の問題です(0mx00があるので)。
いきなりすっごく難しい問題です。😅
- 「花」と「花びら」の関係がわかるか?(知識・体験)
- 「花」ではなく「花びら」を数えることがわかるか?(読解力)
- 花「1つ」に対して、花びらが「5枚」(1:5)の関係をキープできるか?(かけ算)
- 「けんたくん」ではなく、「なおみちゃんと、こうすけくん」の違いを求められるか?(読解力)etc
文章を正確に理解するのがまず難しいうえに、かけ算、たし算、引き算の考え方も必要です。
そもそもの前提として、「さくら」がどんな形をしているのか、目の前でよ〜く観察した経験がないと、1つの花に対して、5枚の花びらがついていることがイメージできないと思います。
また、問題文には「けんたくん」が登場しますが、実際に答えを出す際は関係ないことも見抜けないと、混乱しそうです。
これでも年長さん向けです。笑
大人がささっと解くなら次のようになるでしょうか。
なおみちゃん:4✖️5=20枚
こうすけくん:5✖️5=25枚
25➖20=5枚
答え:こうすけくんの方が5枚多い
(小1)花と花びらがわからなかった
息子は、小1と小2の春にそれぞれ、この問題に挑戦しました。
小1の時は全体的に理解できなくて不正解になりました(^ ^;)
息子の絵(枝から花びらが出ている〜)
小1で挑戦したときの絵がこちらです。
- 問題文が全体で一つのお話になっていることに気づいていない
- 5枚の花びらが正確に書けない【赤い囲み】
- 「花」と「花びら」の関係がよくわかっていない(枝から花びらが出てしまっている)【青い囲み】
などなど、問題の入り口のところからわかっていませんでした。とほほです。(^ ^;)
私が心がけた「深い会話」とは?
どんぐり問題が不正解の時には、どの言葉がわからなかったのか?を親が洗い出します。これを日常生活で子どもに習得してもらうように・・・と思うと、対象物に対して自然と深い会話になるのです。
- 時間をかけて対象物を観察する
- 対象物に近づいてじっくり観察する
- 対象物を色々な角度から観察して言葉にする(表現が豊富になる) etc
私が「深い会話」をまったく意識していない時には、桜が咲いたら遠くから見て、「キレイだね〜!」と声かけする程度でした。
その会話の結果が、枝から花びらなのかもしれません・・・。
息子との会話が浅くて貧弱でした…
この問題以降、「花」と「花びら」の関係がわかるような深い会話を意識しました。
- 「桜の花が綺麗だね〜!1つの花に、花びらが5枚ついてるね!」
- 「花びらって、みんな同じ枚数なんだね〜!不思議だねぇ。中には4枚の花もあるかな?探してみよ〜っと」
- 「花びらを拾って、パパに見せよう!ママとあなたと5枚ずつ拾おう!うちに帰ってノートの上に桜の花を再現しようか!」
- 「桜の花は花びらが5枚だけど、他の花はどうかなぁ?」etc
「桜がキレイだね〜!」で終わっていた頃の会話とは随分違うことがわかると思います。
時間をたっぷりかけて、桜を色々な方向から観察して、他の花にまで話を広げています。
どんぐりの子育てをしていると、親子の会話がこのように深〜くなるのです。
旅行など特別なことは必要ありません。日常生活を、ゆっくり、ていねいに子どもと一緒に過ごすことが、すべて子どもの学びになるのです。
だから日常で学力が育まれるのです!しかも体感で理解できるという強み!
(小2)わからん帳で再挑戦!問題スタート!
「枝から花びら」から1年が過ぎました。いよいよわからん帳で再チャレンジです!さて、息子はどのくらい成長しているでしょうか?(^ ^)
ここからは、解いた時の声かけなども再現していますので、お子さんと一緒にやるときの参考にしてくださいね。
【最初のお願い】
今回からは、数え間違いをしないように、ゆっくり数えてほしいというお願いをします。息子自身が「区切って数えた」と言った言葉でお願いしました。
数える時は区切って数えてね!
息子に、前回描いてくれた絵を見せる。
この時、区切って数えてたでしょ?
今日もそれがいいな~!
【1文目】
「きょうは てんきが いいので、こうえんに さくらの はなを みに でかけました」
【水色の囲み】に描く。
オレンジの太陽から描き始める。色を使うのは珍しいな~。
雲は青色で、桜の花は赤色で描く(たぶんピンクの色鉛筆がないから)。
花の形は最初、ただの「◯(マル)」だった(下図)。
学校の桜が1本だけ咲いてたよ
もう咲いてたんだね〜!早いねぇ。でも公園の桜はまだ1本も咲いてなかったねぇ?
そうだねぇ。もしかしたら桜じゃないのかなぁ?
その可能性もあるね〜!
しばらく雑談する。おしゃべりが楽しい。
【2文目】
「よくみると、さくらの はなには 5まいの はなびらが ついていました。」
それは当たり前でしょ?
(制服の)ボタンも桜で5枚だよ。
気づかなかったよ〜!
ばぶくんはよく見ているねぇ!
ただの「◯(マル)」だけだった桜に、花びらを5枚ずつ加えていく(下図)。
「よく見る」ために望遠鏡の人を描いた(下図)。全部の言葉を漏らさずに良く聞いている。
【3文目】
「そこで、きょうは みんなで さくらのはなびらを かぞえることにしました。」
(3文目はなんと私が読み飛ばしてしまったので絵に描いていません…。息子ごめん…。)
【4文目】
「けんたくんは さくらの はなを 2つ みつけたので、はなびらは 5まいと5まいで10まいに なりました。」
けんたくんの家を描く【青い囲み】。
靴を投げて天気を占う。
雨だと思ったらひっくり返って晴れ。
家の中に桜の花が2つあって、花びらがそれぞれ5枚かけている。
【5文目】
「では、4つ みつけた なおみちゃんと、」
ストップされた。笑
4つってどっちのこと?
どっちだと思う?
花びらかなあ?
花びらじゃないんだよね〜・・・。
じゃあ(4文目を)全部読んでみるからそれで考えてみてね?
「では、4つ みつけた なおみちゃんと、5つ みつけた こうすけくんの さくらの はなびらのかずを くらべると どちらが なんまい おおくもっているでしょう。」
しばらく黙っている。
まだ黙っている。
ちゃんとわかったかなあ?(ハラハラ…)
「まい」だから、まとめると「つ」になるから…
と言っている。区別できてる!
4つみつけたなおみちゃんが【赤い囲み】。ロングヘアをブンブン振り回している。(笑)
5つみつけたこうすけくんが【緑の囲み】。ドローンを飛ばして写真をとって写真をまいている。
2つみつけたけいたくんも【黄色い囲み】に描いた。
4文目を再度読む。
【ピンクの囲み】に描き直していく。
5枚ずつで線を引いて区切っていく。
差がひと目でわかる絵が描けている!
さらに、
まぎらわしくないように
と言って、真ん中にも横線を引いた。
差のわかる絵がスムーズに描けるようになってきて、見ている方も安心感が持てる。(笑)
【黄色マーカー】に答えを描いて、正解。
【絵の全体像】
今回の絵の全体像は下記です。
親の振り返り(成長がゆっくりでも焦らなくていい!)
今回は1年ごしの正解でした!
長かった〜(笑)
「浅い会話」から「深い会話」に変えて1年。
この絵が…
1年かけてこんなに進化しました!(笑)
- 「花」と「花びら」の関係
- なおみちゃんと、こうすけくんの花びらの合計の出し方
- 差の求め方
など、本当によく理解できていたと思います。
「でも、これって年長さん向けの問題だよね?小2ならできて当然じゃない?💦」と思う方もいるかもしれませんが、あわてない、あわてない。
「0mx」は奥が深くて、一つひとつの言葉が糸山先生によって特に厳選されているそうです。そのため、3年生で解けなくても珍しくない、なんていうハードルの高い問題もあれば、大人でも唸ってしまうような問題もよくあります。
それに、「学年」という標準に追いつこうとしなくても大丈夫です。大事なのは、目の前の子どもが成長していること。
息子は成長がゆっくりタイプなので、2歳年下だと思ってかかわっています。見かけは小2ですが、心の年齢はまだ年長さん。それでもこの問題を通して、1年かけて確実に成長したことがわかりました。大丈夫です。
息子のように成長がゆっくりタイプのお子さんを持つお母さん、お父さん。焦らなくて大丈夫です。息子もゆっくりです。でも、深い会話を毎日続ければ、一歩ずつ、確実に成長していきます。
子どもの力を信じて、親が変わればいいのです!
まとめ
今回は、子どもの学力を養う「深い会話」の秘訣をご紹介しました。
子どもの学力を養う「深い会話」とは?
どんぐり問題が不正解の時には、深い会話を取り入れるチャンスです。
「わからない言葉はなんだったのかな?」と親が考えて、日常会話をアップデートしていきましょう。
- 時間をかけて対象物を観察する
- 対象物に近づいてじっくり観察する
- 対象物を色々な角度から観察して言葉にする(表現が豊富になる) etc
今回の桜の問題で言えば、次のように会話を広げることができますね。
- 「桜の花が綺麗だね〜!1つの花に、花びらが5枚ついてるね!」
- 「花びらって、みんな同じ枚数なんだね〜!不思議だねぇ。中には4枚の花もあるかな?探してみよ〜っと」
- 「花びらを拾って、パパに見せよう!ママとあなたと5枚ずつ拾おう!うちに帰ってノートの上に桜の花を再現しようか!」
- 「桜の花は花びらが5枚だけど、他の花はどうかなぁ?」etc
お母さん・お父さんが日常会話を深くするようになると、日常生活のすべてが、学びと発見であふれていることをわかっていただけると思います。
ぜひ今日から、深い会話を意識してみてくださいね!
日常生活のすべてが、学力養成のチャンスなのです。
学力は家庭で養うのです!学校は頭の整理をするだけ。
成長がゆっくりでも焦らない!
年長さん向け(0mx)の問題が、2年生になって正解できなくてもあわてないでください(^ ^)
「学年」という標準に追いつこうとしなくても大丈夫です。
大事なのは、目の前の子どもが成長していること。
深い会話を毎日続ければ、一歩ずつ、確実に成長していきます。
今回の記事は以上です!いかがでしたか?
親子の会話ってとっても大事ですね。
私は、自分の頭の体操だと思って、「どうやったら会話を深くできるかな?」と考えています。
一緒にがんばりましょう!
以上、さよんごでした!