こんにちは!
どんぐり暦3年の、さよんごです
子どもの思考力を育てる「どんぐり倶楽部」について情報発信しています。
今回は、朝子先生のオンライン教室を再現してみたシリーズです♪
わが家では週に1回、ゼロイチ算数教室・山森朝子先生のオンライン教室を受けています。
東京でゼロイチ算数教室をやってます!
その様子は、おうちどんぐりに使えるヒントが盛りだくさん!
- どんぐり問題の解き方
- 絶妙な声かけ(ヒントにならない、口出しにならない、子どもの気分を害さない!)
- 子どもと楽しく解いている様子
などなど、ぜひ参考にしてくださいね(^ ^)
どんぐりタイムは、週2回だけの貴重な時間。質を高めて効率よく子どもの思考力を養いましょう!
また、今回の記事では、簡単にあきらめないけど正解に執着しないことも大事だよ〜ということも紹介します。
- どんぐり問題のやり方(朝子先生のお手本:2mx18編)
- 簡単にあきらめないけど正解に執着しない。そのバランスが大事!
今回の記事が、どんぐりママ・パパの参考になれば嬉しいです。
目次
2mx18ってこんな問題
位取り遊びの問題、きましたね〜!
息子は以前、類題を解いてなんとか正解しています。
▼ゲームのルールは理解できて、十の位と一の位の差もなんとか出すことができました
【親も一緒に解こう】難しくてイライラしていた気持ちを息子が切り替えられた理由とは?親が一緒に解くメリット!(1mx37位取り遊び)この問題のポイントは、以下の点かなと思います。
- 未知の「くらいどりあそび」のルールを理解できるか?
- 卵1個が10点の場合と1点の場合があることが混乱しないか?
- それぞれの卵の合計を、うまく絵にすることができるか?
- 「差」を出すときに比較する対象がたまご数の合計ということが理解できるか? etc
一の位、十の位が理解できていない子も多いです。
また、差を求める時に卵の個数ではなく、合計点数で出す子も多いです。
単純に考えればいいんだけど、難しく考えてしまって「???」となってしまうようです。
それでは、私が解いてみます。
まず絵図を描かないとわかりません。
これで見えてきました。
9➖6=3
答え:十の位が3個少ない
絵図で一回間違えましたw
卵の「位取り遊び」のルールを探りながら解くので、「どういうことだろう?こういうことかな?」と、頭の体操をしている感じでした。
問題スタート!(オンライン教室)
ここからは、オンライン教室の様子を再現してお届けします!
- どんな声かけをしているの?
- 解き方の流れは?
- 楽しく解くってどんな感じ?
などなど、おうちどんぐりの参考にしてくださいね!
【1文目】2分
「赤卵と青卵と黄卵5個ずつで位取り遊びをしました。」
この前、間違えたやつ?
位取り遊び、間違えた気がするよ
あ~、でも小2の2月にやってるけど、正解だったよ
▼ゲームのルールは理解できて、十の位と一の位の差もなんとか出すことができました。(苦戦したので間違えた記憶になっているのかな?)
【親も一緒に解こう】難しくてイライラしていた気持ちを息子が切り替えられた理由とは?親が一緒に解くメリット!(1mx37位取り遊び)赤卵、黄卵、青卵を5個ずつ描く。
【2文目】3分
「十の位に着くと10点、一の位に着くと1点 ゲットできます。」
どうやって位取り遊びするの
たぶん、卵がジャンプして、この10のくらいの壁をキックして10点がとれるんだと思う
ヘリコプターの上に乗ってる審判の人が、「1点~」「10点〜」って教えてくれてる。
しかもヘリコプターのお尻の部分に乗っていってるんだよ
【3文目】2分
「赤卵の合計は5点、青卵の合計は50点、黄卵の合計は14点でした。」
点数を書いた
ここまで、7分しか経っていない
【4文目】30分
「十の位に着 いた卵と一の位に着いた卵ではどちらが何個少ないでしょう。」
青は10のくらいばっかりについてるでしょ。
黄卵は10のくらいと1のくらいについてるから、入れないことにした。両方に入ってるから入れないことにする
(1文目を読んで)全部で遊んでね
わかった
左ページ上に丸を書いているが、点数だという
本当はお金で書いた方が楽なんだけど、それで間違えたことあったからこうやって書いた
青卵の点数として50個の丸を書いたが、途中で数がわからなくなり、10ずつで線を入れている
これが、さらっとできるようになってきた
10のくらいについた卵がわかる絵は?
右ページ青の上に10のくらいと書いて、赤の上に、1のくらいと書いて、黄色の上には両方と書いた
10のくらいについた卵ってどういう意味?
10のくらいに到着した、ついたよ~ってこと
一の位と10のくらい、どっちが多いって聞かれても、三つあるからどうやってどちらが多いって決めればいいかわかんないってこと
3つのグループで比較すると思っているようだ(本当は十の位と、一の位の2つのグループ)
まずどの卵で遊ぶの?
この卵・・・赤が1点、青は10点、
黄色は両方に当たってるから、全然わかんない
まず黄色の卵を手に持ってみて、どの卵にする?
10のくらいと1のくらいに当たってるじゃん、4回つくと4点だから
ばぶんごくん決めたらいいじゃん
残りの4個投げて
もしかして何個とかそういうこと言ってたっけ?
お、気づいたかな?
朝子先生、最後の文、もう一回読んで
読んだ
じゃ、卵のこといってるのかな、点数は何点だけど、卵は個って数えるから・・・
やっぱり卵のことだったかも・・・
だとすると?
黄色はもう、5回転がされたから、黄色はゼロ個ってことかな
じゃあ、その卵たちがどこについたかわかるようにしてね
わかんない、赤も5回当たってるし。
卵1個ずつジャンプさせてみてね
遊んだ
その卵、どこについたの?
ちょっと意味わかんない。
遊んでどこについたって、ここに10のくらいとか、1のくらいとか遊び用ないから・・・赤は5点だし・・・
それ書いてよ~
赤をまた投げて・・・1のくらいに5個ついた。
で、青卵も結局は、残りはゼロ個
残りというより、なんのくらいかが大切だね
これは10のくらいだけ・・・黄卵は、両方のくらいに当たってるってこと
それも1個ずつ当ててみて
10のくらいに1回あたって、あとは1のくらいに4回当たるってこと
このあたりは、右ページ下の方に書いている
描けた
よしっ
で、結局、卵全部ゼロだったってこと、残り、みんな5回当たってる
だけど何個少ないってわからない
これは10のくらいについた卵で、これが1のくらいに当たった卵で、これは1のくらい・・・結局卵はゼロ個になったから、全部ゼロ個になったから、だからえっと・・・どちらが少ないって計算できないじゃん
どれかひとつそれより大きい数字じゃないとどちらがすくないって計算できないから。
だから答えが書けないってこと。
だってどっちもさあ、5回当たってるからゼロ個になったってこと。
だから卵の全部がもう5回当たったから、もう全部0個になって、計算ができないってこと
一番最後の文章がどういう意味かわかんないってこと
もう5回もなくなって、転がす分がなくなって、くっついたから、だからみんなの卵の5個がもう全部みんな壁にくっついちゃったから、みんな5個で何個少ないってこと
わからなすぎて、ちょっとパニックになりかけているので、ここで終わりにした方がいいかな
今度、壁にくっついてるのを教えてね
みんなくっついてるのが5個で、全然計算できないってこと。
どちらが何個少ないって同じ数だから。
うん、わかったよ。今度またやろうね。
今日はなくなってゼロになっちゃったんだもんね
【最後に】
パニックになりかけていたけど、だんだん落ち着いてきた
そして、振り返りを始めた
ついた卵が全部5個だから、なかなかできなかったってこと
いいよ。そんな時もあるよ
本当はばぶんごくんが間違えてたってこと?
間違えてたっていうか、ん~、勘違いしてるかも
まだ時間あるし、答えだけちょっと書いとく
だけど勘違いして間違えたのかな
そこを勘違いしてから、ようやくわかったけど、もしかして中が勘違いしちゃったのかな
みているところが違うのかもしれないね
どこか終わりじゃなくて、はじめと終わりの中間でちょっとだけ勘違いしちゃったのかも
パニックを起こしかけるくらい、できなくて悔しいはずの問題について、穏やかに振り返っている
「味わっている」ようにも見える
そういえば、この前、パンダちゃん(ぬいぐるみ)が出張に行ってたんだけど、帰ってきたよ
見たい
ここからしばらく、声変わりしたパンダくんと遊ぶ
ばぶんごくんも声変わりするんだよ
パンダちゃんも小6の頃、声変わりしたんだよなどの話をした
【朝子先生のコメント】
できなかったこと
どうしてゼロになるのか私が理解してあげられなかった
黄卵が1点に4個と、10点に1個つくこともわかっているし、赤も青もわかってるのに、何がわからなかったんだろう
違うタイミングでやってみると、案外さくっとわかったりするかな
できたこと
今度にしようと言ってからも、「もう一回読んで」と言ってくるばぶんごくん
「わからんちょうでいいや」と投げやりにならないところは、たくましくなったなあと思う
終わってからも、どうして間違えたのかをずっと考えている
こだわりすぎず、でも納得いかない感じも、バランスがいいなあ
頭の中でもやもやしてると思うけど・・・いつか「あっ!!!」と気づくといいなと思いながら、終わりました
パンダちゃん遊びでごまかせる、まだまだ可愛いばぶんごくんでした
親の振り返り
オンライン授業の様子を報告してもらったら、親の出番です!
子どもができたこと、できなかったことを整理して、今後に役立てましょう。
▶︎できたこと
- 十の位、一の位は理解できていた。卵の着く先も正確に配分できていた
- パニックを起こしかけたけど、感情コントロールができて落ち着いた
- 落ち着いた後は、冷静に振り返ることができた
▶︎できなかったこと
- 「卵の数を比べる」というところに、なかなか理解が辿り着かなかった(問題文の意味が理解できなかった)
今回はかなり苦戦したようです!
解いている時の様子を、朝子先生に詳しく聞いてみました。
問題文は理解できてた?
赤、青、黄卵のそれぞれのゴールは正確にイメージできてるのに、全部の卵が同じゴールに向かうというイメージが持てなかったのかもしれません。
また、「ゼロになるから・・・」という息子の言葉の意味が、朝子先生と私には最後まで分かりませんでした。
息子の頭の中が、なかなか見えてこない問題でした(^ ^;
今回、家庭でできることはありますか?
ありません!
ということなので、わからん帳でのチャレンジを見守りたいと思います!
正解に対する距離感がとても良い!
今回の息子の様子を見て、朝子先生からは、
正解にこだわりすぎてもいないけど、納得していない感じがとても良い
とコメントをいただきました。
実は、どんぐり問題を解いていて、自分の気持ちを抑えられない子は多いのです。
すぐに投げ出してしまうのも良くないけど、正解にこだわりすぎるのも良くないのです。
つまり・・・
- 「すぐに投げ出してしまう」とは・・・考えるのを早々にやめてしまう。「もうわからん帳でいいでしょ」と言って早く終わらせようとする、など
- 「正解にこだわりすぎる」とは・・・正解しない自分が許せない。正解するまでやめようとしない。正解に執着して怒り出す、泣き出す、など
という2つのパターンがあるそうです。
このへんのバランスが取れているといいですね
息子の例で見てみると、今回、「もう終わろう」と朝子先生が言ってるのに、気持ちを落ち着けてから「もう一回読んで」という粘り強さがみられました。
一方で、正解に執着しすぎることもなく、パンダちゃんの話題でころっと気持ちが切り替えられて、お宝として終了しました。
このバランスが大事なのだそうです。
確かに、おうちどんぐりですご〜く苦戦したときでも「今日は惜しかったね〜!」と伝えると、「うへ〜っ」と変な顔をして、はい終わり。別の遊びを始めます。
最近は、意味がまったくわからないという問題がなかったので、すごく久しぶりに「どういう意味???」とパニックを起こしかけるような体験ができて、よかったかもしれません。
まったく歯が立たない問題に取り組んだおかげで、
- パニックを起こしかけたけど、自分で気持ちを落ち着けることができた(感情のコントロール)
- 「なんで間違えたのかな〜」と、自分のミスを穏やかに振り返ることができた(冷静な分析)
という経験をすることができました。
冷静に淡々と、自分が間違えたところはどこかな?と振り返っていた(味わっていた)姿に、成長を感じました。
これができるのはすごいことです。
大人だって、自分の失敗を振り返るなんて、嫌な作業でしょ?笑
嫌です!まず冷静になれません。
失敗から逃げたくなります。笑
どんぐり問題は、答えよりも取り組む姿勢が一番大事です。
そういう意味で、今回は100点満点でした!
結果的に、今回のどんぐり問題は、大きな壁にぶち当たった時の予行練習になったようです!
これから息子が成長して、中学生になり、高校生になり、そして大人になってからも、まったく歯が立たない問題は、テストだけでなく生きる過程でもたくさん出てくるでしょう。
そういうときに、
- 自分で気持ちを落ち着かせて、冷静に分析する
- そして解決策を見つける
という作業が求められます。
今回の経験が、その第一歩になってくれたら嬉しいです。
どんぐり問題は学力だけではなく、人生も学べるのですね(^ ^)
まとめ
今回の記事では、
- どんぐり問題のやり方(朝子先生のお手本:2mx18編)
- 簡単にあきらめないけど正解に執着しない。そのバランスが大事!
についてご紹介しました!
位取りあそびの問題、ここがポイント!
たまごの位取り遊びの問題、いかがでしたか?
未知のルールを想像しながら解かないといけない問題でしたね。
今回の問題文とポイントは、以下のとおりです。
- 未知の「くらいどりあそび」のルールを理解できるか?
- 卵1個が10点の場合と1点の場合があることが混乱しないか?
- それぞれの卵の合計を、うまく絵にすることができるか?
- 「差」を出すときに比較する対象がたまご数の合計ということが理解できるか? etc
さらに朝子先生によれば、
- 一の位、十の位が理解できていない子も多い
- 差を求める時に卵の個数ではなく、合計点数で出す子も多い
- 単純に考えればいいところを、難しく考えてしまって「???」となってしまう子が多い
という特徴の問題でした!
まずは大人(私)が解くとこんな感じ。
絵図を描かないと分かりません。
これで見えてきました。
9➖6=3
答え:十の位が3個少ない
息子の場合
今回はかなり苦戦しました。
▶︎できたこと
- 十の位、一の位は理解できていた。卵の着く先も正確に配分できていた
- パニックを起こしかけたけど、感情コントロールができて落ち着いた
- 落ち着いた後は、冷静に振り返ることができた
▶︎できなかったこと
- 「卵の数を比べる」というところに、なかなか理解が辿り着かなかった(問題文の意味が理解できなかった)
問題はバッチリお宝!笑
問題文に対しては、久々に「意味がわかんないよー!😓」という状況になりました。
家庭でできることも特にないため、わからん帳でチャレンジするまで見守りたいと思います。
正解に対する距離感がちょうどいい!
一方、取り組む姿勢にはかなり成長を感じました。
まったく歯が立たない問題に取り組んだおかげで、
- パニックを起こしかけたけど、自分で気持ちを落ち着けることができた(感情のコントロール)
- 「なんで間違えたのかな〜」と、自分のミスを穏やかに振り返ることができた(冷静な分析)
という経験をすることができました。
自分の失敗を冷静に振り返るという作業は、大人でも避けたくなる嫌なことだと思います。
結果的に、今回のどんぐり問題は、大きな壁にぶち当たった時の予行練習になりました!
これから息子が成長して、中学生になり、高校生になり、そして大人になってからも、まったく歯が立たない問題は、テストだけでなく生きる過程でもたくさん出てくるでしょう。
そういうときに、
- 自分で気持ちを落ち着かせて、冷静に分析する
- そして解決策を見つける
という作業が求められます。
今回の経験が、その第一歩になってくれたら嬉しいです(^ ^)
すぐにあきらめない、でも正解に執着しないためにできることは?
どんぐり問題を解いていると、自分の気持ちを抑えられない子は少なくないということです。
それには2つのパターンがあります。
- 「すぐに投げ出してしまう」タイプの子は・・・考えるのを早々にやめてしまう。「もうわからん帳でいいでしょ」と言って早く終わらせようとする、など
- 「正解にこだわりすぎる」タイプの子は・・・正解しない自分が許せない。正解するまでやめようとしない。正解に執着して怒り出す、泣き出す、など
もしも、
うちの子、このタイプだ〜💦
という場合は、このへんのバランスが取れるような関わりを意識してみてはいかがでしょう?(^^
すぐに投げ出してしまうことが多い場合には・・・
まずは赤卵を描いてみうようか!
・・・ウンウン、描けたね!
じゃあ次は、黄たまごを描いてみようか!
と、一つずつ絵にする作業をサポートしたり、
「十の位」ってわかる?
「着くと」は?
と、意味がわかっているか?を一単語ずつ、丁寧に確認するのもいいかもしれません。
長文だと難しくても、一単語ずつならハードルが下がるかも。
正解に執着してしまうことが多い場合には・・・
ママも一緒に、6mxなど難しいどんぐり問題をやって、
ママお宝だったわ〜!う〜ん、悔しい!どこで間違えなのかな〜?(絵をじっと見る)
・・・まあいっか!次回は違う絵を描いてみよっと!
と、明るくサラッと言ってノートを閉じる姿を見せるなど、お宝だっていいのよ〜!というメッセージを発信するのはいかがでしょう?
お宝なのに、ママってなんだか楽しそう・・・
と思ってくれたら、正解に執着する気持ちが薄まるかもしれません。
今回の記事は以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました(^ ^)
★学習は、ゆっくりじっくり丁寧に
★子育ては、慌てず騒がず穏やかに